大韓航空機爆破 20年追悼式
アメリカが北朝鮮をテロ支援国家に指定する根拠の1つとなっている大韓航空機爆破事件から29日で20年を迎え、韓国で追悼式が行われました。この中で遺族は、韓国政府による真相究明は不十分だったと批判しました。
大韓航空機爆破事件は1987年11月、大韓航空機がミャンマー沖の上空で爆破され、乗客乗員115人が犠牲になったもので、実行犯として北朝鮮の工作員だったキム・ヒョンヒ元死刑囚が拘束されました。キム元死刑囚は、拉致被害者の田口八重子さんから日本語を教わったことを明らかにし、この事件はアメリカが北朝鮮をテロ支援国家に指定する根拠の1つになっています。ソウルで開かれた式典では、遺族など70人が黙とうして犠牲者を追悼したあと、遺族の代表が声明を読み上げました。この中で、遺族は、情報機関の国家情報院が2年余りにわたる調査の結果、先月、この事件を北朝鮮の工作機関による犯行と結論づけたことについて、爆破された機体の残がいなどがまったく見つかっておらず、キム元死刑囚からの事情聴取も行われなかったとして、韓国政府による真相究明は不十分だったと批判しました。この事件は、韓国の情報機関による自作自演だったのではないかと長く指摘されており、事件から20年たっても遺族の心の傷は癒えていません。
NHKニュース