山拓無役の一因? 詐欺女・二瓶絵夢とは…
東京・表参道の一等地をめぐる約11億円の詐欺未遂事件が永田町を騒然とさせている。逮捕された31歳の女性ジャーナリストは、自民党の山崎拓元副総裁などに接近して、その仲を週刊誌記事に取り上げられたこともあった。
「福田康夫内閣が正式発足した日に、東京地検特捜部が容疑者逮捕に動いたのは何か意味があるのか。福田支持の派閥領袖で、山崎氏だけが要職を得られていないが、身体検査などで少しは影響しているのかもしれない」。永田町の関係者はこう話した。
東京地検特捜部は26日、詐欺未遂と有印私文書偽造・同行使の疑いで、フリージャーナリストでコンサルタント会社「ワクマック」取締役の二瓶絵夢容疑者と、同社社長の市川和久容疑者(45)ら4人を逮捕した。市川容疑者は元自民党衆院議員秘書だった。
調べによると、二瓶容疑者らは表参道沿いの約1000平方メートルの土地を巡り、総額110億円という架空の地上げ話を都内の投資ファンド会社の社長らに持ちかけ、内金名目で約11億円をだまし取ろうとしたとされる。
二瓶容疑者は雑誌記者からフリーに転身し、週刊誌や雑誌に寄稿していたが、数年前から北朝鮮の拉致問題に関与し、永田町では有名人だった。
拉致被害者の家族に接触しただけでなく、山崎氏や平沢勝栄衆院議員が2004年4月、中国・大連で、北朝鮮の鄭泰和・日朝国交正常化交渉担当大使らと会談した際は同行した。
当時の二瓶容疑者の行動について週刊文春は「山崎拓補佐官の籠絡を狙う北朝鮮『女性協力者』」「謎の日本人女性の正体」といった記事を掲載し、日本の公安当局や他国の諜報機関が二瓶容疑者の動向を監視していたとの指摘もある。
今回の逮捕を受け、山崎氏の事務所では「ジャーナリストということで最初は少し信用したとこもあったが、後で勝手にこちらの名前を使っているという話も聞いた。週刊誌の記事が出てから全く接触はない。今回、こういう形で名前を聞いてビックリしている」と話している。
平沢氏も「実は警察から『彼女が私の名前を使って色々やっているので気をつけてください』と警戒警報が出ていた。彼女には虚言癖があるとも聞いたが、自分を大きく見せるため、人の名前を使っていたのではないか。こちらは被害者で迷惑な話だ」と憤りをあらわにした。
二瓶容疑者を知る人物は彼女の虚言癖について「自分の話すウソを本当と思ってしまう性格。父親がトルコに住む画家で、母親の実家が大病院だと話していたが、そんな経歴は全くのウソだった」と語る。
ある政界関係者も「週刊誌が大手企業の給与明細を集めて記事にした際、彼女が明細を偽造していて大問題になった。今回、二瓶容疑者らが委任状などを偽造したと聞いて、やっぱりと思った」と話し、雑誌編集者も「最近、麻生太郎前幹事長の醜聞があると売り込んできたが、あまりに怪しいネタだったので無視した」と明かした。
一緒に逮捕された市川容疑者との関係だが、「かつて拉致議連にいた自民党の米田健三元衆院議員の秘書を市川容疑者がしていたときに知り合い、それから2人で怪しいことをやっていた」(永田町事情通)
昨年末にも自民党幹部との接近情報が週刊誌に取り上げられ、「金銭トラブルでの告訴ざたになりそうと聞いた」と話す政界関係者もいる。「虚言」にやけどを負った“被害者”の輪はさらに拡大する可能性もありそうだ。
「山拓無役の一因? 詐欺女・二瓶絵夢とは…」事件です‐事件ニュース:イザ!