WFP 北に食糧支援再開へ | trycomp2のブログ
【北京=城内康伸】世界食糧計画(WFP)は十一日、昨年末に中断した北朝鮮への食糧支援を来週にも再開すると発表した。WFPのバンベリー・アジア担当局長が九日から十日まで訪朝し、北朝鮮当局と合意した。二年間で約百九十万人を対象に、総額一億二百万ドル(約百十三億円)相当の食糧、約十五万トンを支援する。
WFPによると、支援対象は主に女性と子供で、従来の対象者六百五十万人から大幅に減る。配給地域もこれまでの約百六十地区から三十地区に減らす。一方で、北朝鮮側の要望を受け、監視要員はこれまでの四十八人から十人に縮小。昨年末に閉鎖した地方事務所が再開する見通しはないという。
北朝鮮は昨年、WFPや人道支援団体に対し、一年ごとの緊急援助方式の支援を打ち切り、中長期的な支援に変えるよう要求。再開条件として監視要員の削減を求めていた。支援食糧の用途拡大と監視活動の制限が、北朝鮮側の狙いとみられる。
WFPはこれを受けて昨年末に支援をいったん中止。しかし、北朝鮮への支援は必要と判断しており、従来レベルの監視体制を維持しようと、北朝鮮と断続的に交渉を続けてきた。
バンベリー局長は「食糧配給が適切に行われるかどうかの監視活動は重要だが、食糧不足で苦しむ住民への供給再開はより大事だ」と述べ、支援再開の必要性を強調した。

