ヒル米次官補:「北朝鮮、機材を購入」高濃縮ウラン計画
【ワシントン笠原敏彦】北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は22日、ワシントンで講演し、北朝鮮の高濃縮ウラン(HEU)計画について「彼らが生産技術を取得したかどうかは定かでない」などと述べて、情報が不足していることを認めた。一方で北朝鮮が同計画に必要な機材を購入した証拠はあるとし、問題解決には機材の所在解明が必要だとの立場を示した。
02年に発覚したウラン濃縮疑惑は、94年の「米朝枠組み合意」を破たんさせ、現在の核危機の発端になった。しかし北朝鮮は計画の存在を否定。6カ国協議は今月13日、核放棄に向けた「初期段階措置」で合意したが、HEU問題を先送りにした形だけに、今後の進展の阻害要因になる可能性が指摘されている。
ヒル次官補は、北朝鮮がHEU計画に必要な遠心分離機(パキスタン製)を入手し、それに適合するアルミ管の購入に成功したことを示す情報があるとしながらも、「(計画実施には)彼らが購入した以上の機材が必要だ」「(ウラン濃縮)の生産技術を取得したかは定かではない」などと述べた。その上で、問題解決には「機材に何が起きたのかを知る必要がある」と語った。
米中央情報局(CIA)は02年に行った分析で、北朝鮮が05年までに年間核兵器1~2個分の高濃縮ウランを生産する可能性を指摘していた。
毎日新聞 2007年2月23日 14時22分
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