横田めぐみさん:安堵と不安交錯する被害者家族 | trycomp2のブログ
「韓国人拉致被害者と分かり、めぐみが帰国できる可能性が高まった」。北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの夫が韓国人拉致被害者と分かり、父滋さん(73)は安堵(あんど)の表情を浮かべた。少しずつ明らかになる拉致の真実。横田さん一家は改めて早期救出に期待を込めた。一方、金英男(キムヨンナム)さんの家族は、再会へ思いをはせながらも、韓国政府が拉致問題に熱心でないだけに複雑な胸の内ものぞかせた。【工藤哲、ソウル堀山明子】
滋さんと母早紀江さん(70)、めぐみさんの双子の弟拓也さん(37)、哲也さん(37)が内閣府で午後5時過ぎから40分ほど外務省の担当者による説明を受けた。その後、記者団に囲まれた滋さんは「北朝鮮の人と結婚しているよりは、将来の帰国の可能性が高くなった。一日も早く元気な姿を見せてほしい。孫のキム・へギョンさんをここまで育ててくれて感謝している」と話した。
早紀江さんは、英男さんの韓国の家族について「大変な苦悩の人生を歩んだと思う。同じ思いをしてきた私たちもいるので、今まで頑張ってきたことを慰めたいし、これから一緒に頑張りましょうと言いたい」と期待を寄せた。哲也さんは「一日も早く姉を取り戻したい気持ちを受け止めてほしい」と語った。
一方、英男さんの母崔(チェ)ゲウォルさん(82)は、韓国全羅北道全州市で「30年間息子を失った恨(ハン)が少し解けたようだ。一刻も早く会いたい」と涙を流した。英男さんは78年8月、韓国の海水浴場で失跡した。5人兄弟の末っ子で、当時16歳の高校生。姉の英子(ヨンジャ)さん(48)は、何日も海岸を捜し続けたが手掛かりは見つからなかった。
変化があったのは97年。国家安全企画部(現在の国家情報院)が「拉致され平壌で教官をしている」と発表したからだ。それでも、北朝鮮に渡った人はスパイと見られることが多く、一家も韓国情報機関から電話を盗聴されたこともあった。
崔さんがDNA鑑定のため採血に応じたのが2月16日。「息子が生きているなら一目会いたい」との思いがあった。しかし、最近では「いっそのこと(鑑定結果が)違った方が、英男が北朝鮮で静かに暮らせるのでは」と漏らしているという。
◇「解決につなげたい」…蓮池薫さん
横田めぐみさん一家と北朝鮮で一時期同じ地区に暮らし、めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者と証言していた蓮池薫さん(48)=新潟県柏崎市=は「鑑定の行方について深い関心を持って見守ってきた。今後、この結果が拉致問題の進展と一日も早い解決につながっていくことを切に願っている」とのコメントを発表した。
毎日新聞 2006年4月11日 21時13分 (最終更新時間 4月11日 23時19分)
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