工作船同乗した世話役の女、近く聴取へ…2児拉致 | trycomp2のブログ

工作船同乗した世話役の女、近く聴取へ…2児拉致

 埼玉県上福岡市(現ふじみ野市)の渡辺秀子さん(当時32歳)の2児が1974年6月に拉致された事件で、工作船に同乗して2児を北朝鮮に連れ出した世話役の女(55)が日本に戻った後、「子供たちがどうなるか心配だ」などと周囲に話していたことが、警察当局の調べでわかった。
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 当時、この女に、2児の身柄を強制的に本国に引き渡したとの認識があったことを裏付ける発言とみられる。女は現在、東京都内に在住しており、警察当局は2児を拉致した当時の状況を確認するため、近く事情聴取に踏み切る方針。

 調べによると、この女は、東京都品川区の貿易会社「ユニバース・トレイディング」(78年ごろ活動停止)に社員として在籍し、同社を拠点とした工作員組織の一員として、日本海側から繰り返し工作船で北朝鮮に渡るなどの工作員教育を受けていた。

 さらに、渡辺さん母子が73年12月ごろ、同社役員の女(59)の指示で都内のマンションに監禁されると、2児の世話役を担当。74年6月中旬、同社社員の男(59)が運転する車で、2児を福井県小浜市の海岸まで運び、工作船に同乗して北朝鮮に連れ去った疑いが持たれている。

 この女が再び工作船で日本に戻ったのは翌7月ごろとみられ、当時の複数の同社関係者には、「子供が船酔いして嘔吐(おうと)した」などと拉致した際の状況を説明。北朝鮮に引き渡した2児については、「子供たちが今後どうなるか心配だ」と処遇を心配していたという。

 2児の父親は、同社を拠点にしていた工作員組織のリーダー格だったが、73年6月に失跡した後は北朝鮮に召還されたとされる。警察当局は、この女の発言などから、2児を北朝鮮に連れ出したのも、父親と会わせようという意図はなく、本国の工作機関に引き渡す目的だったとみている。
(2007年4月18日3時8分 読売新聞)

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