首相、重ねて会期延長否定 もうひと花、有終狙う? | trycomp2のブログ
「やることがいっぱいある」に周囲困惑
小泉純一郎首相は31日、自民党本部で武部勤幹事長、中川秀直政調会長らと会談し、6月18日までの今国会の会期について「延長はしない」と重ねて表明した。教育基本法改正案など重要法案を軒並み先送りにしてまで会期を延長しない理由を記者団に「総合的な政治判断だ」と語った。「サプライズ外交で有終の美を飾りたいのでは」との見方もあるが、首相の真意はやぶの中だ。
◆◇◆
「やることがいっぱいあるんだ」
首相は30日夜、公邸で開いた副大臣との会食の席で、出席者に「会期延長せず」の理由を問われ、こう説明した。「結婚するのか」と突っ込まれ、「いろいろあるんだ」と繰り返す場面もあったという。
首相が会期延長を拒む背景について、今国会の最重要法案と位置づけていた行政改革推進関連法が5月26日に成立したことで「首相は燃え尽きた」(自民党中堅)との声も漏れる。首相のいう「やること」について官邸筋は「見当がつかない」と首をかしげる。
公明党の神崎武法代表は31日の記者会見で「首相自身は外交問題に専念したいのだろう。(自民党)総裁選に向けて閣内のポスト小泉候補に早めに自由に行動できるようにしてあげる判断もあるのではないか」と述べたが、政府・与党内にはさまざまな観測が流れる。
「政策より政局」と言ってはばからない首相が「いかに有終の美を飾り、ポスト小泉レースで影響力を行使するかに軸足を移している」(自民党筋)のは確かだ。
6月下旬の公式訪米、7月中旬の主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)を控える中、周辺は「波乱の芽がくすぶる国会は早く閉じ、華々しい外交舞台をアピールするための準備に専念したがっている」と首相の心中を代弁するが、国会に縛られないフリーハンドを確保しつつ「世論受けする外交での『サプライズ』を狙っている」(自民党中堅)との見方も広がっている。
その「候補」の一つが3度目の北朝鮮訪問だ。「拉致問題に風穴を開けたと自負する首相は、任期中に全面解決への道筋をつけたいとの思いが強い」(外交筋)とされ、どこまで訪朝の成果が挙げられるか、水面下で探っているようだ。
また、首相は自らの決断でイラク・サマワに派遣している自衛隊の撤収をにらんでおり、自民党関係者は「首相は隊員の労をねぎらうために現地に飛ぶことを希望している」という。
「8月15日に靖国神社を参拝することも首相の念頭にある」(政府関係者)ようだ。会期を大幅延長した場合、重要法案を人質にとられかねず、「5年越しの公約」を実現させるためにも会期延長は避けたいわけだ。
「みんなが納得する(延長できない)理由があればいいけど。国政選挙があるわけでもないし、外遊日程は全部、その中で消化できる」。自民党の片山虎之助参院幹事長は30日の会見で、首相への不満をあらわにした。自民党幹部にも首相の胸中を読み切れない歯がゆさがにじんでいる。
(産経新聞) - 6月1日3時6分更新
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 首相、重ねて会期延長否定 もうひと花、有終狙う?
