横田さん、金英男さん家族 思いは一つ、涙の誓い | trycomp2のブログ
娘を息子を…「一日も早く救出」
【ソウル=中村将】父と弟が、母と姉に会った瞬間、四人の目には自然と涙がこみ上げた。拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さん(73)と弟、哲也さん(37)が十六日、めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者、金英男さん=同(16)=の母、崔桂月さん(78)と姉、金英子さん(48)と初めて面会した。「一日も早く救出したい」。しっかりと手を握り、互いのつらい境遇を慰め合った四人は今後も被害者救出のため手を携えていくことを誓った。
面会は韓国の拉致被害者家族らで構成される「拉北者家族会」の集会で実現した。壇上で椅子(いす)に座り、滋さんらが会場に入ってくるのを待つ崔さんの表情は緊張した様子だった。顔には幾重ものしわが浮かび上がる。滋さんと哲也さんが姿をみせると、崔さんと金さんは立ち上がり、歩み寄った。
「金英男さんがめぐみの夫といわれ、非常にうれしい。ご家族に会えてうれしく思います」と滋さんがあいさつすると、崔さんは「私も同じです」と涙を流した。
「二人が愛し合い、キム・ヘギョンさんが生まれた。ヘギョンさんを育ててくれて、感謝しています」。滋さんの言葉に崔さんはうなずきながら、またハンカチで涙をぬぐった。
英子さんが「こうやってお父さんに会ってみたら、ヘギョンさんの面影に似ています」と話すと、滋さんもうれしそうに応じた。
〈同じ年月、同じ苦しみの中、日々どんなに辛(つら)く悲しい思いでお過ごしになってこられました事かと、我身を振り返り、言葉に表せない程の辛さを覚えます〉(原文のまま)
便箋(びんせん)三枚にしたためられた手紙。四月下旬の訪米の疲れもあって、訪韓を見送っためぐみさんの母、早紀江さん(70)は手紙を滋さんに託した。家族のつらさ、思いは同じ境遇に置かれなければわからない。
「崔さんと英子さんに会って、自然と涙腺が緩んでしまった」と哲也さんはいう。「両親がどん底の状態になったのを目の前で見ている。太陽のような姉がいなくなったのだから、そこは闇のような世界。さまざまな苦境がよみがえり、自然と涙が出た」
これに応じた英子さんも「全員が帰ってくるまで一緒に…」と言ったきり言葉が続かなかった。
滋さんらと崔さんらは互いに贈り物を交換した。崔さん側が贈ったのは「湯飲み」だった。「湯飲みはいつも使うもの。家族のように使っていただき、いつも忘れないでください」という英子さんに、滋さんは「これからも大事に使わせていただきます」とお礼をいった。
崔さんと英子さんは今月二十七日に来日。日本の家族との集会に参加するほか、安倍晋三官房長官、麻生太郎外相らと面会する。
横田さん、金英男さん家族 思いは一つ、涙の誓い (産経新聞) - goo ニュース
