日朝、きょう「拉致協議」 実行犯引き渡し要求へ 国際手配3容疑者に限定 | trycomp2のブログ

日朝、きょう「拉致協議」 実行犯引き渡し要求へ 国際手配3容疑者に限定

 【北京=大谷次郎、野口東秀】日本と北朝鮮による国交正常化交渉と拉致事件、核・ミサイル問題の三分野の並行協議が四日、北京市内のホテルで始まった。この日の全体会合で、五日に拉致事件、六日が国交正常化交渉、七日は核・ミサイル問題をそれぞれ話し合うことが決まった。

 日本側は拉致事件の進展を最優先課題と位置づけ、全体会合では生存者の早期帰国、真相解明、実行犯の引き渡しを要求していくことを表明した。そのうえで、「この問題が解決されないと国交正常化は難しい」と主張。また、北朝鮮の核開発問題をめぐる六カ国協議への復帰を促した。

 これに対し、北朝鮮側は「過去の清算について重視している」と発言。経済協力を引き出すための国交正常化交渉に重点を置く姿勢をみせる一方、拉致事件では「いろいろ言いたいことがある」としている。

 五日の協議で日本政府は、横田めぐみさん拉致の実行犯とされる辛光洙容疑者、その他の拉致事件に関与した金世鎬、魚本(旧姓・安部)公博の両容疑者の国際手配された三人にしぼって身柄引き渡しを求める方針を決めている。並行協議直前、新たに昭和五十三年に新潟県の海岸で蓮池薫さん夫妻が拉致された事件の実行犯として浮上した「朴」という北朝鮮工作員の引き渡しには踏み込まない構えだ。

 日朝交渉筋は「朴工作員については逮捕状を取り、国際手配するまでに至っていない。過去の例にならって対応せざるを得ない」と説明。日本側は、朴工作員らの引き渡しまで求めて北朝鮮側との対立点を広げ、交渉が頓挫するより国際手配された辛容疑者ら事実関係が明確な部分で一定の回答を引き出す方が着実な前進が見込めると判断したようだ。

 しかし、日本政府は過去の日朝協議で国際手配中の三人の身柄引き渡しを要求し、北朝鮮からはねつけられている。新たな情報提供もなかった。

 このため、与党には「北朝鮮が辛工作員ら三人がすべての拉致を実行したとして、幕引きを図ろうとした場合、それに利する恐れがある」「三人にしぼっても前進は見込めない」(幹部)などの声があがっている。協議が不調に終わった場合、政府批判が高まり、経済制裁論が加速する可能性が高い。

 日朝政府間で三分野の同時並行協議は初めて。国交正常化交渉は三年三カ月ぶりで、協議は五日間程度の日程で行われる予定。



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