福田氏「捨ておけぬ拉致被害…私の手で解決」
自民党総裁選に立候補した福田康夫元官房長官(71)と麻生太郎幹事長(66)は17日、大阪、高松両市で街頭演説を行った。福田氏は北朝鮮による拉致問題について、「拉致被害者を捨ててはおけない。私の手で問題を解決したい」と述べ、対話路線による問題解決に強い意欲を示した。一方、麻生氏は「圧力なくして対話が成り立ったことは一度もない」として、安倍晋三首相の「対話と圧力」路線を維持する考えを重ねて示した。
福田氏は同日午前、大阪・難波の街頭演説で、「5年前の今日、小泉純一郎前首相が訪朝した。その結果、拉致された方が帰ってきたが、残念ながらその後、進展がない。北朝鮮に残っている方がいると聞くと捨ててはおけない」と強調。その上で「北朝鮮が核とミサイルを放棄すれば、国交正常化ができ、この地域が初めて平和で安全になる。日本海を中心とした地域が次の発展を迎える段階がいよいよくる。私は一日千秋の思いで待っている」と述べた。
福田氏は出馬表明後、現政権の「対話と圧力」の方針を維持する考えを示しながらも、「弾力的に話し合いになるように持っていくことが大事だ」(15日、民放番組)、「国際情勢の変化に合わせるのは当然だ。手法を変えることはあり得る」(16日、民放番組)などと述べ、「圧力」よりも「対話」を重視する姿勢を打ち出しており、今回の演説はさらに一歩踏み込んだといえる。
一方、麻生氏は「圧力なくして対話が成り立ったことはない。過去の経験則から学ばなければならない」と「圧力重視」の姿勢を強調。「拉致問題は後退しているわけではない。交渉は一つ一つ辛抱強くやらなくてはいけない」と述べた。
このほか、福田氏は年金記録紛失問題について、「官僚の問題もあったが、政治家の監督責任は極めて重い」と指摘、問題解決に全力を挙げる姿勢を強調したが、期限の言及はなかった。
(2007/09/17 22:54)
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