辛容疑者とチェ元工作員の逮捕状請求へ 地村夫妻ら拉致 | trycomp2のブログ

辛容疑者とチェ元工作員の逮捕状請求へ 地村夫妻ら拉致

 北朝鮮による地村保志さん(50)夫妻と蓮池薫さん(48)夫妻の拉致事件で、福井、新潟両県警など警察当局は、国外移送目的略取の疑いで、別の拉致事件で国際手配中の元工作員辛光洙(シン・グァンス)容疑者(76)と、「朴」ことチェ・スンチョル元工作員について、23日に逮捕状を請求する方針を固めた。警察庁を通じて近く国際手配する。

 両元工作員による拉致被害が疑われる日本人は横田めぐみさん(不明当時13)も含め少なくとも6人とみられ、日本側は2人の身柄引き渡しを求める方針だ。

 辛容疑者の身柄について、北朝鮮側はこれまでの引き渡し要求にも応じておらず、今回も実現は難しいとみられるが、警察当局は、辛容疑者に加えてチェ元工作員についても拉致容疑で新たに逮捕状を取ることで、両元工作員を中心にした拉致の全容の解明を進める。

 チェ元工作員については警視庁公安部が85年に摘発したスパイ事件の主犯格として旅券法違反容疑などで国際手配したが失効したため、同容疑などでも逮捕状を再請求する。

 調べでは、辛、チェ両元工作員らは78年7月、福井県小浜市や新潟県柏崎市の海岸などで、地村さんと妻の富貴恵さん(50、旧姓・浜本)や、蓮池さんと妻の祐木子さん(49、旧姓・奥土)を拉致したとされる。

 辛容疑者は80年に起きた大阪市の中華料理店店員原敕晁(ただあき)さん(不明当時43)拉致の中心人物とされ、原さんになりすまして旅券を不正取得した旅券法違反容疑などで国際手配されている。

 85年春に韓国で逮捕、死刑判決を受けたが、00年に北朝鮮に送還された。今年2月の日朝協議で身柄の引き渡しを求めたが、北朝鮮側は応じていない。

 チェ元工作員は1970年ごろに秋田県から密入国したとされ、61年ごろに失跡した北海道出身の小住健蔵さんら日本人2人になりすました。

 小住さん名義の旅券で出入国を繰り返した疑いで、警察庁が国際手配した。83年のマレーシア出国後は行方不明とされていたが、蓮池さんの証言で、数年前までは北朝鮮にいたとみられている。

 辛容疑者やチェ元工作員は、地村、蓮池さん両夫妻が拉致された後、平壌の招待所などで世話係などとして接していたことから、警察当局は両元工作員が拉致の実行から教育まで一貫してかかわっていた中心人物とみている。
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