火葬場側「他人の骨混じらぬ」 英男氏と矛盾 拉致問題 | trycomp2のブログ

火葬場側「他人の骨混じらぬ」 英男氏と矛盾 拉致問題

北朝鮮を訪問中の日本メディアの記者団は5日、横田めぐみさんが80年代に住んでいたと北朝鮮側が説明する平壌市太陽里(テヤンリ)の旧招待所の施設などを視察した。めぐみさんを火葬したとされる火葬場の所長からは、「遺骨」をめぐるこれまでの北朝鮮側の説明と食い違う話が明らかになった。

 平壌市の五峰山(オボンサン)奉仕事業所(火葬場)のキム・ギホ所長は5日、記者団と会見。同所は、めぐみさんの夫とされる金英男さんが「横田めぐみさんの遺体を火葬した」と主張している場所。キム所長は、火葬の過程で「別人の骨が混じることはあり得ない」と強調した。英男さんは面会した姉に「火葬の過程で管理がきちんとできず、そういうこと(他人の骨の混入)があり得たのではないか」と語っており、キム所長の話と矛盾する。

 また、これに先だって北朝鮮外務省の李炳徳(リ・ビョンドク)研究員が記者団と会見し、拉致問題をめぐって「拉致は解決した問題だ」と強調した。

 李研究員は、04年11月の日朝実務者協議で北朝鮮側が主張した資料や記録を3時間半以上にわたり説明した。ただ、基本的にすべてこれまで日本政府に伝えた内容にとどまった。

 北朝鮮は、日本政府が02年10月、拉致被害者の個人情報や拉致状況の詳細などを尋ねた「150項目の質問」などに回答していない。李氏は「私たちが答えたのは1000項目以上だ。十分納得のいく説明をしている」と述べた。さらに「死んでいるのに生存を前提に行動している。問題が解決するはずがない」と述べ、日本の対応を批判した。

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 本社記者を含む日本のマスコミ7社の北朝鮮取材は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の提案を受けて実現した。4日に平壌に入り、8日まで滞在の予定。

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 北朝鮮外務省の李炳徳研究員と日本メディア記者団との主なやりとりは以下の通り。

 ――今回の説明は日本外務省に伝えた内容と違いがあるか。

 2年前に日本政府の調査団が来たときに50時間以上かけて、証人16人とも会わせた。日本の政府が日本の記者にどの程度言及したのかわからないが、報道を見ていると、全部伝えているとは思えない。

 日本が提示した疑問点には確実な根拠がない。疑わしいとか、手持ちの情報と違うとかいっているだけだ。根本的な問題にあまり差異はないと思うが、日付などの食い違いはありうる。

 100余万の朝鮮人を虐殺し、840万の強制連行を行い、20万の慰安婦をつくったことに、日本側は謝罪せず、拉致問題にかみ付こうとしている。

 ――「なぜこれだけ誠意を尽くしたのに納得できないのか」というが、どうして本物でない横田めぐみさんの「遺骨」が手渡されることになったのか、それだけでも納得できない。

 遺骨は(めぐみさんの夫とされる金英男さんと同一人物とみられる)キム・チョルジュン氏が直接、日本側団長に渡した。率直にいって私たちは、キム・チョルジュン氏がめぐみさんの遺骨を持っている事実を知らなかった。

 我々は過去の会談で、日本政府と専門家同士の会談をすべきだと提案した。日本でDNA鑑定をした教授がテレビに出て鑑定結果を説明するよう求めたが、まだ実現されていない。チョルジュン氏も「自分の妻の遺骨が偽物というなら返してほしい」といっているが、日本はこの要求にすら応じていない。非人道的だし、国際社会の非難を免れない。

 ――日本政府は04年12月にいくつかの矛盾点を発表しているし、02年10月には150項目の質問をした。これに対して回答がないことに不信感をもっている。誠意のある説明をすべきだ。

 我々は日本側が十分に納得できる説明をしている。日本政府の主張は生存を前提にしたものだ。そういう立場で対応している。死亡した人を生きているという前提で考え、行動しているので、解決するはずがない。

 ――日本人は遺骨がないと信用しない。今回、どなたの遺骨も本人のものがない。遺骨の問題は非常に重要だ。それを解決しなければ死んだといわれても納得できない。

 遺骨の問題が重要だということは一部理解できるが、04年に日本調査団に現地にいって説明した。遺憾ながら、洪水や土砂崩れで遺骨は見つけられなかったが、客観的に証明できるような証人や天気なども説明した。

 ――今後、日本の被害者家族に直接説明することを検討するか。

 拉致事件で被害を受けたのは遺族だ。我々も遺憾に思うし、同情している。被害者は心傷を癒やして、共和国で(拉致された人の)肉親に会ったり、暮らしの状況を証人に聞いたりして、悲しみを乗り越えていけるよう願っている。

 ――新たに調査をする考えはないのか。

 再調査を通じて明らかな結果が出ている。

 ――今、調査はしていないのか。日本政府に今後、回答をする意思はないということか。

 調査を再開するとかしないとか、日本側の要求に応じるかどうかという問題ではない。拉致は徹底的な調査の結果、解決できた問題だ。
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