北は核放棄へ措置を、元米次席代表「BDA問題は解決」
【ワシントン=坂元隆】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議で米次席代表を務め、4月末に国家安全保障会議(NSC)日本・朝鮮部長を辞任したビクター・チャ氏は5月31日、本紙との会見に応じ、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮関連資金返還問題の解決を待たずに、北朝鮮は核放棄に向けた措置の実施に踏み出すべきだと訴えた。
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チャ氏は、北朝鮮が核放棄に向けた初期段階措置を実施しない口実としているBDA問題について、4月10日に発表した北朝鮮関連資金の全額凍結解除措置によって、「BDA問題は解決したと思っている」と述べ、それ以上の解決策を米国が現時点で提示するのは難しいとの見方を示した。
チャ氏によると、6か国協議北朝鮮代表の金桂寛(キム・ケグァン)・外務次官と会談した際、財務省の措置を伝え、金次官は「きわめて前向きの反応」を示したものの、北朝鮮はその後、資金の送金や米金融機関の仲介など、次々に困難な注文をつけ、問題解決を遅らせたという。
チャ氏は、初期段階措置の実施期限から約1か月半経過していることを指摘し、「これ以上の遅れは許されないと皆思っている」と述べ、北朝鮮が合意を実施する政治的意思があることを示す「何らかのしるしを見せるべきだ」と主張。具体的には、初期段階措置に含まれる寧辺・核施設の停止・封印を行うための準備段階である国際原子力機関(IAEA)要員の寧辺への招請などを前倒しで実施することなどを求めた。
(2007年6月3日11時45分 読売新聞)
北は核放棄へ措置を、元米次席代表「BDA問題は解決」 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)