「拉致解決まで心晴れず」…被害者帰国から3年 | trycomp2のブログ

「拉致解決まで心晴れず」…被害者帰国から3年

 北朝鮮による拉致被害者5人が帰国してから15日で3年。
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 子どもや夫を取り戻し、平穏な日々を過ごしているように見える5人について、蓮池薫さん(48)の兄、透さん(50)は「拉致の問題が解決しない限り、心のもやは晴れないだろう」と推し量っている。

 周囲に気兼ねして、公の場に出たがらない弟たち。透さんは「早く彼らを、拉致の被害者という立場から離してあげたい」と訴える。

 昨年5月に帰国を果たした薫さんの長男、克也さん(20)は先月、早稲田大学理工学部の外国学生入学試験に合格した。

 薫さんの母校、中央大学ではなく、独力で難関を突破した克也さんを薫さんは誇らしく思っている。それでも「あまりおおっぴらにしないでほしい」と透さんに電話をかけてきた。

 「自分だけ幸せであるように見られることを、5人は気にしている。そうした気兼ねが5人を寡黙にしている」。そう代弁する透さんには、今でも残念でならないことがある。

 安否不明の被害者の一人、横田めぐみさんが1994年に入院したとされる病院について、薫さんは、めぐみさんの運転手から「義州(中国との国境付近の都市)の病院に行った。テレビもあって、いい病室だった」と聞いていた。昨年11月の日朝協議で日本側はその点をただした。だが、北朝鮮側は「出発の時点では義州に送る予定だったが、変えた」などと答えた後、めぐみさんの「遺骨」を持ち出し、日本側は、義州の病院を視察することさえできなかった。

 「協議が北朝鮮のペースで進んでしまった。政府は情報をもっと効果的に使ってほしかった」

 政府の対応に歯がゆさを感じる透さんは、「被害者全員が救出されるまで、5人は、日本で暮らせる喜びにひたることはできないのです」と強調した。
(2005年10月14日3時4分 読売新聞)
「拉致解決まで心晴れず」…被害者帰国から3年 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)