元工作員 3月に現地調査 松橋さん拉致疑惑 | trycomp2のブログ

元工作員 3月に現地調査 松橋さん拉致疑惑

市長が両親を訪問

 平成4年に能代市の海岸で行方不明となり北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)による拉致(らち)疑惑が持たれている北秋田市(旧合川町)三里の松橋恵美子さん=当時26歳=が消息を絶ってから14年目となる15日、北秋田市の岸部陞市長が恵美子さんの自宅を訪れ両親を激励した。同席した「北朝鮮に拉致された日本人を救出する秋田の会(救う会秋田)」の福岡博代表は、恵美子さんの自動車が放置されていた能代市の海岸で3月中旬、元北朝鮮工作員による現地調査を実施することを明らかにした。
 恵美子さんは平成4年1月15日、祖母に「鷹巣町に出かける」と言い残し1人で自動車に乗って出たまま行方不明となった。3日後に自動車が能代市の落合海岸で発見され、車内には松橋さんのコートや財布、免許証、身の回り品などが残されたままとなっていた。
 15年には北朝鮮の拉致問題を調査している特定失踪者問題調査会(荒木和博代表)が、恵美子さんの失そうについて「北朝鮮による拉致の可能性がある」と断定。能代市の海岸で現地調査を行った荒木代表は「北朝鮮による拉致という以外の可能性はない」との見解を示している。
 岸部市長は恵美子さんの両親の要吉さん(65)とチヤ子さん(63)に、「恵美子さんの問題は単なる失そうではなく北朝鮮による拉致事件と認識して、関係者が一丸となって解決に取り組まなければならない。市としても要望があればできる限りの支援、協力をしていきたい」などと声を掛けた。
 母親のチヤ子さんは「14年が過ぎたが、いまだに当時のことが思い出される。恵美子のことを考えない日は1日もなかった。このような事件があったことを忘れないでほしい」と述べ、行方不明となってから10日目の25日夜にかかってきた無言電話について話し「恵美子からの電話だと思い、家族全員で必死に呼びかけたことは忘れられない。それっきり連絡は途絶えたまま」と涙ぐんだ。
 救う会秋田の福岡代表は真相究明に向けた活動の一環として、今年3月17日に元北朝鮮工作員の安明進(アン・ミョンジン)氏による現地調査が能代市などで行われることが正式に決定したことを明らかにした。18日には能代市で安氏と特定失踪者問題調査会の荒木代表による講演も行われる。
 福岡代表は「詳細を知る元工作員が現地を調査することで拉致の実態がより鮮明に判明する。真相究明にとって大きな進展になる」と話している。(06/01/16)
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