来月のサミット 外務省「拉致」議題に躍起 他国の関心はイラン核 | trycomp2のブログ
外務省が、ロシアのサンクトペテルブルクで来月開かれる主要国首脳会議(サミット)で、北朝鮮による拉致問題を議題に乗せようと躍起になっている。ただ主要議題はイランの核問題になる見通しで、議長国ロシアは拉致問題には消極的との見方が強い。このため同省は、拉致問題に関する各国首脳の言及と議長総括への盛り込みを目指し、働きかけを強める。
拉致問題について政府は、国際社会と連携し解決を目指すことを基本戦略としている。サミットでは二○○三年(エビアン・サミット)に初めて議長総括に盛り込まれ、以来、毎年明記されてきた。今年は、拉致被害者横田めぐみさんの母早紀江さんとブッシュ米大統領との面会実現もあり「サミットで議論されれば北朝鮮への大きな圧力になる」(外務省筋)との期待感が出ている。
しかし、サミットでの各国の関心は「圧倒的にイラン問題。あとは『その他』扱い」(外務省幹部)が実情。各国首脳が拉致問題を取り上げるかどうかは「まだ分からない」(別の幹部)という。
さらに、初の議長国を務めるロシアは、長年の北朝鮮との関係や、旧ソ連諸国の人権問題への波及を懸念して、拉致の主要議題化には消極的だ。
プーチン大統領は二日、主要国の通信社代表と会見したが、拉致問題については「サミットで(主要議題として)取り上げることは難しいが、小泉首相から提起があれば十分に協議する用意がある」と述べるにとどまった。
外務省幹部は、議長総括に拉致問題を盛り込むかどうかについても「結論は出ていない」といい、同省は事前調整に全力を挙げる。麻生太郎外相は、サミットの首脳会談に先立ち今月末にモスクワで開かれるG8外相会合などを通じ、各国に拉致問題をアピールする考えだ。
北海道新聞 政治
