特定失踪者問題 「1日でも早く解決を」 真相究明訴え福井で署名活動
北朝鮮によって拉致された可能性のある嶺南地域の「特定失踪者」の真相究明を国に求める署名活動が15日、福井市大和田のショッピングモール「エルパ」で行われた。拉致被害者や特定失踪者の家族などで作る「嶺南地区特定失踪者の真相究明を願う会」のメンバー約10人が実施。また、県や法務局などの職員20人もリボンなどを配り、問題の早期解決を訴えた。
嶺南地域の失踪者は、昭和49年8月に行方不明となった同市の会社員、山下春夫さん=当時(28)=▽平成元年12月に敦賀市の会社員、山下貢さん=当時(39)=▽平成9年4月に若狭町の旧三方町職員、宮内和也さん=当時(32)=の3人。
山下貢さんの母、きよ子さん(84)や宮内さんの父、和見さん(71)、平成14年に北朝鮮から帰国した拉致被害者、地村保志さんの父、保さん(80)らが、特定失踪者問題の真相究明を訴えると、買い物客らは足を止めて次々に署名をし、家族に励ましの言葉をかけていた。
署名した福井市の主婦、武盛さゆりさん(26)は「同じ福井の人が北朝鮮に拉致されたかもしれないというだけに許せない。もし自分の子供が、と考えたらぞっとする」と語った。
宮内和見さんは「和也が残した3人の子供は大きくなりました。父親のいる、普通の家族として暮らさせてあげたかった。特定失踪者の身内は高齢化が進んでいます。政府には一刻も早く真相究明してほしい」と訴えた。同会役員の北條正さんは「2時間で500人もの署名が集まりました。皆さんの関心の高さを感じます。問題が1日でも早く解決するよう、これからも訴え続けていきたい」と話していた。
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