6カ国協議:中断から半年 再開に向け駆け引き続く | trycomp2のブログ

6カ国協議:中断から半年 再開に向け駆け引き続く

 【北京・西岡省二】北朝鮮の核開発問題をめぐる6カ国協議が中断して11日で半年になった。議長国・中国外務省の劉建超報道局長は同日の定例会見で「中国は引き続き努力しているし、北朝鮮の経済・社会の発展、平和と安定を望んでいる」と述べたが、金融制裁をめぐる対立から米朝は、中国の度重なる仲裁にも双方は譲らず、第5回協議再開のめどは立っていない。ただ、各国とも枠組み維持では一致しているとみられ、イラン核問題などの動向をにらみながら、再開に向けた駆け引きが続けられそうだ。

 東京で先月開かれた学術会議に出席するため訪日したヒル米国務次官補は、引き続き協議への無条件復帰を北朝鮮に要求し、2国間協議を拒否した。関係筋によると、北朝鮮側は「制裁解除は困難」と判断し、復帰の条件として新たに「協議参加国が、制裁で凍結された北朝鮮関連口座の総額(約2000万ドル=約22億円)分を補てんする」ことを提示。各国は難色を示したという。

 東京会合の不調を受け、4月20日に開かれた米中首脳会談では、中国の胡錦濤国家主席が各国に一層の柔軟性を示すよう要求した。北京の外交筋によると、中国は関係国に新たな非公式会合の「5月末、上海開催」を水面下で打診。武大偉外務次官を米国に派遣する段取りも取った。

 ところが、首脳会談直後に胡主席の特使として平壌に派遣された唐国務委員(前外相)が金正日(キムジョンイル)総書記と会談した際、金総書記は「制裁解除が復帰の条件」との態度を崩さず譲歩を拒否。非公式会合も暗礁に乗り上げ、武次官の訪米も結局、取りやめになった。

 北朝鮮情勢に詳しい中国・延辺大学の姜龍範教授は「6カ国いずれもが協議の枠組み崩壊を望んでいない」と指摘。そのうえで「核問題でイランが強硬姿勢を見せたため北朝鮮でも『イランよりも強い態度』を求める声が出ており、イラン問題の動向を注視している状態。また金大中前韓国大統領の訪朝準備が進んでおり、訪朝の際に金総書記が協議推進という『土産』を持たせるか注目したい」と話した。

毎日新聞 2006年5月11日 19時26分
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