30年前の情報求めチラシ配布
中学1年だった横田めぐみさん=当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから30年たった15日朝、拉致事件の全容解明に向けて捜査を続けている県警が新潟市中央区のJR新潟駅前で市民に情報提供を呼びかけるチラシを配布。「ささいなことでも当時の記憶を呼び起こして」と訴えた。
チラシはめぐみさんの救出を訴える写真展の会場などで配られてきたが、街頭では初めて。実行犯など事件の真相の大半が謎に包まれたまま。手がかりとなる情報の掘り起こしと事件の風化を防ぐ目的で実施された。
配布は外事課職員と新潟東署の署員ら15人が当たった。通勤通学客の関心も高く用意した1000部は20分ほどでなくなった。
めぐみさんと同世代の同市西区、会社員渡辺達彦さん(43)はチラシを手に「なぜもっと早く北朝鮮による拉致と分からなかったのか。30年という歳月を取り戻すべく捜査に全力を注いでほしい」と声を強めていた。
県警はこの後、めぐみさんの自宅があった同市中央区水道町周辺の民家を回ってあらためて当時の状況の聞き込みを行った。
また新潟市役所では同日、拉致被害者・特定失踪者の写真や資料を展示する「救出を願うパネル展」が始まった。本館1階の会場には学生服姿の横田めぐみさんなど約20点のパネルが並び、訪れた人は食い入るように見つめていた。同市西区真砂2の主婦坪井悦子さん(55)は「どうして30年もかかってしまうのか。ご両親をお気の毒に思う」と話していた。12月14日まで。
新潟日報2007年11月15日
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