拉致事件:少数グループで実行か 協力者が重複 | trycomp2のブログ

地村保志さん夫妻や蓮池薫さん夫妻の拉致事件で逮捕状が出た辛光洙(シングァンス)容疑者(76)と通称「チェ・スンチョル」容疑者の拉致支援グループの一部が、同一の飲食店に出入りしていたことが警察当局の調べで分かった。警察当局は、朝鮮労働党の「対外情報調査部」(当時)の指示を受けた両容疑者ら限られたグループが、田口八重子さんをはじめ複数の日本人拉致に関与していた可能性があるとみて解明を急いでいる。
飲食店は、東京・池袋にあり、78年6月ごろ失跡した田口八重子さんが勤務していた。チェ容疑者の配下で客として出入りしていたのは「宮本明」を名乗る男。大韓航空機爆破事件(87年)の実行犯が不正使用した日本人名義の旅券の取得に関与するなど、複数のスパイ事件で名前が取りざたされている。
また、店の客だった辛容疑者の協力者は「(辛容疑者が北朝鮮で教育を受けていたため日本にいなかったとされる)78年に都内で(辛容疑者に)会った」と証言している。
蓮池さんと地村さんが一時同じ招待所にいた時に、監視役を務めていたのが、蓮池さんを拉致したとされるチェ容疑者だ。帰国した拉致被害者らの証言では、拉致の実行から招待所での教育や監視まで一貫して同一人物が行っていた実態が浮かんでおり、チェ容疑者が地村さん拉致に絡んでいた疑いも出てくる。チェ容疑者は「(拉致は)命令で仕方がなかった」などと話していたという。
地村さんらの拉致前の77年に起きた久米裕さん拉致で国際手配されている金世鎬(キムセホ)容疑者(77)の協力者の一部は、辛容疑者らの支援者と重なることも判明。こうしたことから、ある警察幹部は「従来の見方と違い、田口さん拉致を含め拉致事件のほとんどは、金、辛、チェの各容疑者ら極めて少ないグループによって行われた可能性もある」とみる。
毎日新聞 2006年2月28日 3時00分
拉致事件:少数グループで実行か 協力者が重複-事件:MSN毎日インタラクティブ
