2児拉致:暗号放送で北朝鮮本国から指示 工作員グループ | trycomp2のブログ

2児拉致:暗号放送で北朝鮮本国から指示 工作員グループ

 渡辺秀子さんの子供2人が北朝鮮に拉致された事件で、工作員グループは、北朝鮮本国からの暗号放送で福井県小浜市から拉致することを指示されていたことが警察当局の調べで分かった。2児の拉致はこの指令に基づいて実行されたとみられる。警視庁と兵庫県警の共同捜査本部は、北朝鮮の工作機関が絡む組織的な拉致事件だったとみて経緯の解明を進める。

 警察当局の調べによると、2児の拉致はユニバース社を拠点とする北朝鮮工作員ら4人が関与したとされるが、北朝鮮から工作員グループに向けて「子供2人を連れてくるように」との指令がラジオの暗号放送で送られていたことが分かった。

 指令は、工作船を停泊させる海岸を指定した具体的な内容で、警察当局は放送を聴いた元同社社員から証言を得たという。

 工作員グループのリーダーだった同社役員の女(59)が74年5月、北朝鮮に渡っていたことが判明している。暗号放送での指令は役員の女が日本に戻った後に送られていることから、女は北朝鮮に渡った際、本国の工作機関に2児の扱いについて指示を仰いだとみられる。

 2児は男の工作員が運転する車で福井県に運ばれ、工作船では「世話役」とされる女が同乗した。2児が連れ去られた海岸は、拉致被害者の地村保志さん、富貴恵さん夫妻が拉致された現場から西に5~6キロの場所だという。

 また役員の女は、渡辺さんについて「あれこれとうるさいから消そうか」と、配下の工作員に殺害の意向をほのめかしていたことが警察当局の調べで分かった。

 渡辺さんの消息については、74年3月、北海道に住む知人に渡辺さんから「福井にいる」との電話があったことが分かっている。電話は何者かに切られたように途切れたが、この後、渡辺さんは監禁先で殺害されたらしい。

毎日新聞 2007年4月13日 3時00分

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