北「医薬品漁り」 伝染病ワクチンなど日本で調達 科協経営の都内商社、窓口 | trycomp2のブログ

北「医薬品漁り」 伝染病ワクチンなど日本で調達 科協経営の都内商社、窓口

 神奈川県警が今年6月、薬事法違反容疑などで摘発した東京都内の北朝鮮系商社から、法定伝染病のワクチンなどの医薬品が、金正日総書記直轄の企業を含む計約30社に輸出されていたことが28日、税関当局の調べで分かった。約30社のうち5社は、「大量破壊兵器の開発に関連している懸念先企業」として経済産業省が指定した企業で、薬品などが軍や党の指導部向けに送られた可能性が高いとみられる。北朝鮮が日本国内から医薬品を大量にあさっていた実態が改めて浮かび上がった。

                    ◇

 輸出元となった北系商社の経営陣には在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の傘下団体である「在日本朝鮮人科学技術協会」(科協)幹部が名を連ねている。約30社のうち、ルンラ888貿易▽大聖第6貿易▽大聖第8貿易▽万景貿易▽平壌産婦人科病院-の5社が経産省が指定する懸念先企業。

 税関当局が都内の北系商社や、卸元の医薬品商社などの過去の輸出審査を追跡調査したところ、輸出品の中には日本の法定伝染病のワクチンなどの医薬品や、有機溶剤も含まれていることが、新たに判明した。

 北朝鮮国内では、日本製の医薬品や化学剤などは、一般国民に配給、流通することはなく、軍や党など支配層向けとされている。このため、警察当局も、大量に輸出された医薬品、化学剤などの使途に関心を示しているとみられる。

 韓国情報当局によると、ルンラ888は、金総書記の日用品や食料、ぜいたく品などを調達する「主席宮経理部」が外国貿易の際に名乗るダミー機関。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の元夫、金英男さんが所属していたり、松本京子さん=同(29)=も勤務していたとする情報が日本の警察当局に寄せられている。

 大聖第6と第8貿易は、金総書記の秘密資金を管理する「39号室(財政経理部)」傘下の「大聖経済グループ」の系列企業。平成13年に警視庁公安部などが摘発した中古漁船の北朝鮮向け不正輸出事件でも、同グループ企業が資金を捻出(ねんしゅつ)していた。久米裕さん=同(52)=拉致事件の実行犯として国際手配されている金世鎬容疑者も日本に入国した際に大聖貿易の関連企業の社員を名乗っていた。

 科協幹部の妻が、都内の医師から点滴薬などを無許可で譲り受けていたとされる今回の事件で、日本から大量の医薬品を持ちだすよう指示されていた疑いが浮上したが、金総書記直轄企業などにも大量に医薬品が流れていたことで、国家主導で医薬品をあさっている疑いが強まった。

                    ◇

 科協幹部の妻が、都内の医師から点滴薬を譲り受けていた事件で、警視庁公安部は28日、万景峰号の船舶代理業務を請け負う富士運輸(新潟市)を家宅捜索した。
(産経新聞) - 11月29日8時1分更新
Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 北「医薬品漁り」 伝染病ワクチンなど日本で調達 科協経営の都内商社、窓口