初期段階完了「さらに数週間」 北朝鮮核問題でヒル氏
北朝鮮核問題を話し合う6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は4日、ワシントンで講演し、北朝鮮が非核化の初期段階の取り組みをすぐに始めても、完了までに「さらに数週間かかる」との見通しを示した。6者協議で合意した期限をすでに約3週間超過しており、完了までに1カ月以上の大幅な遅れが出ることを認めた形だ。
北朝鮮は初期段階として、寧辺地区にある核施設の稼働を停止し、封印することになっているが、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の関連資金が返還されていないことを理由に応じていない。ヒル氏はさらに遅れが出る理由として、国際原子力機関(IAEA)による監視体制を整える必要があることなどを挙げた。
一方、北朝鮮は他行にある北朝鮮口座へ資金の送金を試みているとされるが、ヒル氏は「米銀行と取引できないと資金を動かすのは難しい」と述べ、米政府のBDAへの制裁が送金の障害になっていることを認めた。ただ、「対処方法を見つけた」などとも語り、解決が近いことも示唆した。
ヒル氏はまた、「今のところ、北朝鮮は銀行の問題を合意履行を避けるために使っているわけではない」との分析を披露。「もう少し忍耐を見せる必要がある」として北朝鮮の動きを見守る考えを示した。
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