北朝鮮ミサイル:サミットでの核問題討議に反発か
【北京・堀信一郎】北朝鮮が7日短距離ミサイルを発射したのは、主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)で北朝鮮の核問題や拉致問題が話し合われ、自国への圧力が強まることに反発したものとの見方がある。
ブッシュ米大統領は6日、サミットでの一連の会談で北朝鮮の核問題について「強いメッセージ」を打ち出す方針を明らかにした。拉致問題でも日本の立場に理解を示し、支援を約束。米露首脳会談でも核問題が取り上げられる見通しだ。
北朝鮮はマカオの銀行資金返還が遅れていることを理由に核施設の稼働停止・封印を実施しておらず、6カ国協議再開のめどは立っていない。このため核問題はサミットの重要テーマだ。
北朝鮮は通常の発射訓練とは別に「メッセージ」を込めて短距離ミサイルを発射することがある。03年2月の盧武鉉(ノムヒョン)韓国大統領就任式で各国首脳がソウルに集まった際や、同年10月にバンコクで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で核問題がテーマになった時にミサイルを発射した。
5月25日のミサイル発射について米韓軍当局は同じ日に韓国が行ったイージス駆逐艦進水式に合わせたものと結論付けている。北京の外交関係者は「5月の発射はイージス艦進水式への当て付けだった。今回は韓国側に理由は見当たらない。サミットで核問題が話し合われることに反発しているのだろう」と語った。
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