背景に「拉致議連つぶし」!? | trycomp2のブログ

背景に「拉致議連つぶし」!?

事件は7月末に鈴木容疑者の書類送検で、一度は捜査を終えていたはずだった。その後、大阪地検と府警が、再度動き始めたという情報にも、西村事務所関係者からは「大丈夫」という楽観的な声しか聞こえてこなかった。だが事態は一気に代議士本人の逮捕へ。永田町では「大きな力が働いたとしか言いようがない」の声も上がっている。

 ある関係者は「露骨な拉致議連つぶし」と指摘する。西村氏は拉致議連の幹事長を務めているが、今回の逮捕で民主党を除籍処分となり、議連は会長の平沼赳夫元経産相をはじめ幹部は無所属になった。「政党の協力が全く期待できなくなる」と関係者は懸念を強める。

 被害者家族は「活動が弱まることは心配していない」(横田滋代表)と述べているが、西村氏を筆頭に議連メンバーの過激な政府・与党批判が世論を動かす原動力になってきたのは事実だ。関係者は「政府主導で交渉を進め、日朝国交正常化交渉を軌道に乗せるのが狙いでは」と推測する。

 ほかに「常に小泉批判を過激に繰り返してきたため、官邸からにらまれていた。特に最近の月刊誌が引き金になったのでは」という声も。また、この時期に逮捕となったことについて「北朝鮮亡命女性の帰国が北朝鮮側から交渉を進めようという何らかのサインだとすれば、西村氏の逮捕が日本側からの返答を意味するサインの可能性もある」と話す関係者もいるなど、日朝交渉をめぐってさまざまな憶測を呼んでいる。


◆「国軍創設」「核抑止力」…筋金入りのタカ派

 逮捕された西村議員は、国軍創設や核抑止力などをめぐり“勇ましい”イケイケ発言を繰り返す「筋金入りのタカ派」として知られる。その独特のキャラクターが注目され、テレビなどマスコミ露出も多い有名議員だ。

 大阪府堺市出身で、元民社党委員長の故西村栄一氏の三男。京大法学部卒業後、神戸市役所勤務を経て34歳で司法試験に合格。85年に大阪弁護士会に登録した。93年に民社党公認として初当選。今年9月の衆院選では大阪17区から出馬。選挙区では落選したが、比例区(近畿)で復活した。旧民社、新進、自由、民社と所属政党を渡り歩き、現在5期目を務めている。

 97年5月には中国などが領有権を主張する尖閣諸島に自ら上陸して日の丸の旗を立てるなどしたため、政府が遺憾の意を表明する事態に発展。防衛政務次官に就任した99年には「日本も核武装した方がええかもわからんということも検討せなあかん」などと発言。就任わずか2週間で辞任に追い込まれた。

 2002年末から朝鮮総連の関連施設が銃撃されるなどした一連の征伐隊事件では、主犯格の会社社長が主宰する“犯行団体”の最高顧問に就任していたことも判明したが、「自分は弁護士、罪を憎んで人を憎まず」と居直りともとれる発言をした。一方、北朝鮮による拉致問題では救出議員連盟の幹事長としても活動。97年2月には、横田めぐみさん(失跡当時13)の拉致を、国会で初めて取り上げたことでも知られる。
西村議員、弁護士法違反で逮捕