北朝鮮とシリア、水面下で協力強化?大量破壊兵器開発 | trycomp2のブログ

北朝鮮とシリア、水面下で協力強化?大量破壊兵器開発

 【ワシントン=有元隆志】大量破壊兵器開発などに関する北朝鮮とシリアの協力の一端が6日、国際機関の文書で明らかになった。イスラエル軍は昨年9月、シリア北東部の核兵器開発の拠点とみられる施設を空爆。この施設が、北朝鮮の寧辺にある実験用黒鉛減速炉と類似していることから、両国の関係は俄(が)然(ぜん)注目を浴びたが、文書からは水面下での協力の動きがうかがわれる。
 両国関係に詳しい情報筋から入手した文書によると、2004年6月下旬、シリアのアサド大統領は就任後初めて中国を訪問。胡錦濤国家主席と会談し政治、経済分野での提携推進を確認した。だが、大統領は24日、突然訪問を1日繰り上げ帰国することを決めた。公式訪問中の日程短縮は極めて異例だ。
 その理由について文書は、大統領と中国側との間で、北朝鮮をめぐる対立があったと指摘。具体的には「アサド大統領は北朝鮮高官と接触を図ろうとした。大量破壊兵器開発の協力促進が目的で、核開発協力もテーマだった可能性がある」としている。
 しかし「北京を舞台に大量破壊兵器の開発で両国が協力を進めることを不快に思っていた中国が、接触を認めなかったため、大統領は滞在の切り上げを決めた」という。
 シリアの首都ダマスカスに戻った大統領は、在シリアの北朝鮮代表と会談。大量破壊兵器での協力強化を要請し、北朝鮮側も積極的な姿勢を示したという。
 米中央情報局(CIA)分析官だった米シンクタンク、ヘリテージ財団のブルース・クリングナー上級研究員は「ミサイル開発での長い協力関係があれば、両国が核開発での協力に踏み切るハードルは低い」と語る。

 ともに旧ソ連製のスカッド・ミサイルを改良しミサイル開発を進めていた両国は、1991年の湾岸戦争以降、軍事協力関係を深め、北朝鮮は中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)などに関する技術情報を提供したとされる。
 文書が両国の「協力が頂点に達した」としているのが、2007年1月末のシリアによるスカッドD(射程約700キロ)の実験成功だ。
 また、北朝鮮代表との会談でアサド大統領は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと北朝鮮の協力についても働きかけた。ヒズボラが南レバノン、ベイルートで、武器を貯蔵するなどの目的でトンネルの建設を進めているのを支援してほしい、というものだった。北朝鮮は、自国北部の山岳地帯にミサイル基地や核関連施設などを建設したことから、大規模な地下軍事施設の建設に精通しているからだ。
 文書は「06年夏、イスラエルとの戦争が終了した直後、北朝鮮の専門家は破壊されたトンネルの修理と、新しいトンネル建設支援のため、再び南レバノンを訪れた」としている。
     ◇
 在米シリア大使館のアフメド・サルキニ広報担当官の話 「北朝鮮とは通常の外交関係であり、軍事協力関係はない。核での協力もない。シリアは核拡散防止条約(NPT)の署名国で、核拡散に反対している。03年末には国連安全保障理事会に、大量破壊兵器のない中東地域を呼びかける決議案も提出している」
/n北朝鮮とシリア、水面下で協力強化?大量破壊兵器開発 (1/2ページ) - MSN産経ニュース