【政論】角田議員の献金疑惑解明を | trycomp2のブログ

【政論】角田議員の献金疑惑解明を

 延長国会もあと1週間余り。永田町はすでに参院選一色の様相だが、その喧噪(けんそう)の中で忘れられている重大問題がある。民主党の角田義一前参院議長が朝鮮総連傘下団体から違法献金を受けていた疑惑だ。角田氏は問題が発覚した今年1月から今に至るまで、ほとんど何も説明していない。そして、間もなく参院議員の任期を全うし、平穏に政界を引退しようとしている。

 今国会では、自殺した松岡利勝前農林水産相の事務所費や、民主党の小沢一郎代表の資金管理団体の高額不動産の所有など、「政治とカネ」の問題がクローズアップされた。だが、角田氏の件は明らかに質が異なる。

 疑惑は、平成13年7月の参院選の際に、自らの選対本部に寄付された約2500万円の政治献金を、政治資金収支報告書などに記載しなかったというものだ。中でも、献金したとされる約90の企業・個人の中に、朝鮮総連傘下団体の名前があった点は見逃せない。

 そもそも、政治資金規正法は外国人や外国法人・団体からの政治献金の受領を禁じている。それが、拉致事件への関与が明らかになっている朝鮮総連の傘下団体となれば、ことの深刻さは他の「政治とカネ」の問題よりはるかに大きい。

 「事実だとすれば国を売る行為で、副議長辞職で済む話ではない。議員辞職ものだ」

 角田氏と同じ民主党群馬県連所属の石関貴史衆院議員はこう指摘する。しかし、この疑惑は角田氏の副議長辞任で幕引きされ、国会でもほとんど議論されてこなかった。

 民主党は4月、角田氏を「厳重注意」処分とした。だが、党除籍や役職停止など8段階の処分の中で2番目に軽いものにすぎない。鳩山由紀夫幹事長は、「新しい事実が出れば新たな措置を考える」としたが、事実上、不問に付したに等しい。

 今国会の会期は7月5日までだ。理論的には、国会に参考人招致するなどして、角田氏に疑惑について釈明させることはまだ可能だ。角田氏には「まだ納得がいく説明がされていない。バッジを付けている間に政治家としての責任を果たしてもらいたい」(石関氏)との声に答える潔さを期待したい。(原川貴郎)

(2007/06/28 09:04)

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