北朝鮮 凍結口座解除を要求 米、不法行為の追及も
【北京30日佐々木学】米国による北朝鮮への金融制裁問題を話し合う米朝実務者協議が三十日、北京の米国大使館で始まった。マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」(BDA)で凍結されている北朝鮮の資金約二千四百万ドル(約二十九億円)の口座をめぐり、北朝鮮は解除を要求。米国は、北朝鮮による資金洗浄など不法行為との関連について北朝鮮側に問いただしたとみられる。
米国からはグレーザー財務副次官補(テロ資金・金融犯罪担当)、北朝鮮からは呉光哲(オグァンチョル)国家財政金融委員会副委員長がそれぞれ出席した。
グレーザー氏は同日の協議終了後、記者団に「三十万ページに及ぶ文書を基に問題点を協議した」と述べた。また、北朝鮮によるドル紙幣偽造の疑いについても米財務省の専門家二人を交えて北朝鮮側と協議したことを明らかにした。
米朝金融協議は昨年十二月、六カ国協議と並行して北京で行われて以来の再開。金融制裁の解除を核問題の実質討議入りの条件としていた北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)外務次官は、今月中旬にベルリンでヒル米国務次官補と会談後、米側の「前向きな対応」を評価している。
このため、核問題での進展を図りたい米国が、凍結された資金の一部を不法行為と無関係の「合法的資金」とみなして解除に応じるとの観測も出ている。
協議は三十一日も北京の北朝鮮大使館で続けられる見通し。
北海道新聞 国際