中国、北のウランに食指 経済支援「見返り」画策? | trycomp2のブログ
【ソウル=黒田勝弘】金正日総書記の訪中などで中朝の経済関係強化が伝えられる中、中国による北朝鮮での石油や鉄鉱など資源開発の動きが活発化しているが、中国は新たに北朝鮮のウラン資源に注目し共同開発に強い関心を寄せている。
中朝関係に詳しいソウルの消息筋によると、北朝鮮のウラン埋蔵量は世界的水準で、エネルギー不足に悩む北朝鮮も最近、エネルギー資源としてウラン鉱開発に期待を強めているという。
この点に関し韓国の鄭東泳・前統一相は先ごろソウル外信記者クラブの会見で、北朝鮮が軽水炉(原発)建設にこだわる背景について「埋蔵量の多いウランをエネルギー開発に利用したいためではないか」と述べている。ただ中朝が共同で北朝鮮のウラン資源開発に乗り出す場合、北朝鮮の“非核化”はさらに難しくなる可能性があり、その行方は国際的に注目される。
北朝鮮の“核兵器開発疑惑”では自前の天然ウランを使った濃縮疑惑が米国から指摘されており、北朝鮮が独自に採掘、精錬などウラン開発を進めている事実は亡命者情報などでも明らかになっている。
日本統治時代の資料でも北朝鮮西部の平安道や黄海道が主な産地で、とくに現在の黄海南道白川や平安北道朔州などで高品位のウラン鉱の存在が確認されている。このほか中朝国境地帯を含め現在、十カ所以上のウラン鉱山があるといわれる。
その埋蔵量に関しては日本原子力産業会議の資料で推定値として「四百万トン」説がある。現在、世界で経済的に採掘可能のウラン資源は二百万トンといわれていることからすると、推定埋蔵量とはいえ北朝鮮のウラン資源は相当なものだ。
中国は近年の経済膨張から世界各地で資源確保に血眼になっており、北朝鮮との間でも鉄鉱や金鉱、石炭などのほか海底油田の共同開発で合意している。
中国はエネルギー対策として沿岸部を中心に原発の建設を急いでいるため核燃料のウラン確保にも懸命だ。「北朝鮮に対する経済支援・協力の見返りとして、北朝鮮の豊富なウラン資源に目を付けた可能性は大いにありうる」(同筋)という。
Sankei Web 産経朝刊 中国、北のウランに食指 経済支援「見返り」画策?(01/19 05:00)
