BDA制裁当事国、得失計算すれば北朝鮮が最大の勝利者
バンコデルタアジア(BDA)事態は、北朝鮮資金全額解除という最終結論が出た。
こうした解決策が出るまで皆が一歩ずつ譲歩した。米国、中国、マカオ、北朝鮮など直接当事者4カ国について整理した。
◆米財務部対面崩す=米財務部はこれまでの18カ月間、偽造紙幤、偽造タバコ、麻薬密売、資金洗浄はもちろん、大量破壊兵器(MD)取引に至るまで北朝鮮の多くの犯罪事実が立証されたと主張して来た。しかし今回、北朝鮮資金を全面解除に同意することで体面を崩すことになった。代わりにBDAを「マネーロンダリング銀行」に指定、自分たちの調査自体が正当だったと主張できる根拠はもてた。北朝鮮から2500万ドル全額を人道主義的目的に使うという約束をとりつけたのも名分確保に少しはプラスになった。国務省は意図どおり問題を解決したという点で大きな所得をあげた。国務省はまた、今回見せた交渉力で今後、北朝鮮の2.13合意履行に推進力も得た。
◆中国は「良い仲裁者」=BDA事態で米国と北朝鮮の間をとりもち、折衷点を見出した。米財務部がBDAに対する制裁見解を明らかにすると中国政府は直ちに「深い遺憾」の意を表した。しかし米国のBDA制裁は受け入れ、北朝鮮資金の全額解除という解決策を引き出すのに決定的な役割をした。6カ国協議議長国としての権威も立てた。
◆スケープゴートのマカオ=BDAゲームの犠牲となったという声を聞く。マカオは北朝鮮の不法活動から始まったBDA事態によって自分たちだけ制裁を受けることに対し無念を示していると伝えられた。しかし米財務部は北朝鮮の不法資金を受けつけ手数料を取ったとし、BDAをマネーロンダリング銀行に指定した。これによりBDAはこれから営業の見通しが不透明になった。マカオ政府もイメージを崩した。せいぜい北朝鮮資金を全額解除したことで自分たちの無傷を主張できたことに満足しなければならなかった。
◆最大勝者は北朝鮮=今度のBDAゲームの最大勝者だ。この1年半の間、粘り強く主張してきた金融制裁全面解除を貫徹したからだ。北朝鮮はまた全額返還をきっかけにこれまで絶たれた国外金融網を再建する機会も得た。用途が人道的目的に限ってはいるが、慢性的な経済難解消にも道が開けたものとみられる。北朝鮮の内部的には金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の地位が強化されたともいえる。
ワシントンのある消息筋は「北朝鮮がBDA問題解決で2.13合意履行を怠った場合、米国はいくらでも第2、第3のBDAカードを取り出すことができる」と警告している。北朝鮮の核実験で国連安全保障理事会が北朝鮮を制裁するために昨年10月採択した「決議1718号」は依然として有効だからだ。
ワシントン=カン・チャンホ特派員
2007.03.20 13:52:48
Japanese JoongAngIlbo