正常化協議の継続確認 日朝作業部会閉幕
【ウランバートル=西川裕二、城内康伸】六カ国協議の日朝国交正常化に関する作業部会は六日、ウランバートル市内のモンゴル政府迎賓館で、拉致問題を含む日朝間の諸懸案などを話し合い、二日間の協議を終え、閉幕した。作業部会の中で北朝鮮側は、拉致問題を「解決済み」とする従来の表現こそ使わなかったが、双方の主張は平行線のまま終わった。今後、日本の植民地支配に対する「過去の清算」と、拉致問題などの諸懸案を解決し、国交正常化の早期実現に向けて、双方が誠実に努力することで一致。可能な限り同作業部会を開催し、協議の継続を確認した。、社説<7>面
◇「拉致」は進展なし
日本側代表の美根慶樹・日朝国交正常化交渉担当大使は「国交正常化のためには、拉致問題の解決が不可欠」と主張した上で、(1)拉致被害者・家族の安全確保と早期の帰国実現(2)真相究明(3)拉致実行犯の引き渡し―をあらためて要求した。
これに対し、北朝鮮側代表の宋日昊(ソン・イルホ)日朝国交正常化交渉担当大使は「拉致問題には、家族の帰国を実現するなど、これまでも誠意を持って、できるだけの努力をしてきた」と強調。日本の捜査当局による在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関連団体への強制捜査などを挙げ、「現在の日朝関係は極めて悪化しており、さらなる行動をとる雰囲気にない」と述べ、現時点では日本側の要求に応える考えがないことを表明した。
また、日本側が日航機「よど号」乗っ取り事件メンバーの引き渡しを求めたのに対し、北朝鮮側は「日本政府と本人の間で協議される問題だ。彼らが会う場所を便宜供与する用意がある」との考えを強調した。
協議終了後、美根氏は「問題解決に向け、一定の積極的な要素が得られた」と述べた。北朝鮮のキム・チョルホ外務省副局長は「協議は真摯(しんし)な雰囲気の中で進んだ」と評価した。
中日新聞:正常化協議の継続確認 日朝作業部会閉幕:国際(CHUNICHI Web)