工作船関係者を逮捕 | trycomp2のブログ

工作船関係者を逮捕

北朝鮮船を捜索

 警視庁組織犯罪対策五課と鳥取県警、海上保安庁などの合同捜査本部は十二日、覚せい剤取締法違反(営利目的密輸)の疑いで韓国籍の長野県伊那市伊那部、無職禹(ウー)時允(59)、東京都板橋区中丸町、指定暴力団極東会系組長宮田克彦(58)の両容疑者を逮捕、鳥取県米子市皆生五、遊漁船業権田修容疑者(54)や、暴力団関係者数人の逮捕状を取った。鳥取県の境港に同日入港した北朝鮮籍の貨物船など計八カ所を家宅捜索した。

 奄美大島沖で二〇〇一年に沈没した北朝鮮の工作船から回収された携帯電話の通話履歴に、禹容疑者の携帯電話の番号が残っており、警視庁などは、北朝鮮に絡む覚せい剤密輸入の中心だった疑いがあるとみている。

 調べでは、禹容疑者らは〇二年十月、北朝鮮の清津港で覚せい剤数百キロを同国籍の貨物船に積み込み、島根県の安来港で覚せい剤数百キロを密輸入した疑い。禹、宮田の両容疑者は「知らない」と否認している。

 禹容疑者らは、覚せい剤を松江市沖で海上にいったん投下し、小型漁船で回収、陸揚げしていた。

 禹容疑者は〇四年三月、盗難車を購入し、北朝鮮に輸出しようとしたとして、盗品等有償譲り受け容疑で福岡県警と警視庁の合同捜査本部に逮捕され、懲役二年六月の有罪判決を受けていた。

 工作船事件は〇一年十二月、停船命令に従わなかった工作船に対し、海上保安庁が威嚇射撃を実施。工作船が自動小銃を乱射したため応戦し、工作船は沈没した。船体は〇二年九月に引き揚げられ、海保などは乗員十人を容疑者死亡のまま殺人未遂などの容疑で書類送検した。

 <メモ>北朝鮮工作船事件

 2001年12月22日、防衛庁から連絡を受けた海上保安庁の巡視船が、鹿児島県・奄美大島沖の東シナ海で北朝鮮の工作船とみられる不審船を発見。停船を命じたが逃走したため、巡視船との間で銃撃戦となり、不審船は沈没した。海保が乗組員の遺体を収容し、02年9月、船体を引き揚げた。回収した対戦車ロケット砲などから、不審船を北朝鮮の工作船と断定した。