安倍カラー影潜め 官房長官就任1カ月 得意の外交発言を抑制 | trycomp2のブログ

安倍カラー影潜め 官房長官就任1カ月 得意の外交発言を抑制

「ポスト小泉」候補の最右翼とも評される安倍晋三氏が官房長官に就任して一カ月が過ぎた。この間、小泉純一郎首相の女房役として三位一体の改革、政府系金融機関の統廃合、医療制度改革と、相次ぐ内政課題を乗り切り、第一関門は突破した。ただ、「内閣のスポークスマン」という役目柄、持ち前の外交面での積極発言も封印せざるを得ず、「安倍カラー」はなかなか打ち出せないでいる。

 「首相の考えを念頭に置きながら、最終的な決定をしていくのが私の役割だと思う」。“改革ラッシュ”に決着がついた一日の会見で、自身の果たした役割について問われた安倍氏は、控えめにこう述べた。

 最大の焦点だった三位一体の改革。生活保護費を補助金削減の対象にすべきだと主張する厚生労働省と、断固反対を唱える地方側と総務省。首相の指示は「地方の意見を尊重する」の一点張りだった。調整役の安倍氏は決着期限だった先月末、自ら電卓をたたいてはじき出した「生活保護抜きの私案」を提示、一気に決着へこぎ着けた。

 「早くから生活保護を対象から外すことを表明すると、次は別の項目で地方の要求がエスカレートする。ギリギリまで入れる意向で攻めたから、地方は対案をすべてのんだんだ」。安倍氏周辺は、そのバランス感覚と手腕をアピールするが、省庁側の評価は手厳しい。「安倍さんもふらふらした。職業政治家の家系だから理念がない」と総務省幹部。

 一方で、「看板」だった拉致問題・北朝鮮外交などをめぐっては、自民党幹事長代理時代と比べて発言も抑制的になり、得意分野での独自性発揮はままならない状況だ。

 「人気の安倍」に対し「実力の麻生」とも評される麻生太郎氏を大臣に迎えた外務省幹部は「安倍さんに元気がない。次は安倍という話にならないなら、『麻生首相』は十分あり得る」。安倍氏の「調整手腕」について、ある自民党幹部は「官房長官は、首相が右向けと言えば右、左と言えば左を向くポスト。進言できるほどの人なら別だけど、安倍君も首相の言う通りだ」と皮肉まじりに論評してみせた。
(西日本新聞) - 12月3日2時12分更新
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