北、孤立戦略で揺さぶりか 韓国との交流相次ぎ中断 | trycomp2のブログ
【ソウル=久保田るり子】北朝鮮は1日、集中豪雨による水害を理由に平壌で開催予定だった南北の「8・15祝典」(日本統治からの解放の記念行事)中止を韓国側に通報した。北朝鮮は芸術公演「アリラン」も中止宣言しており、今夏の大規模行事は全面中断となった。南北は政府間対話も事実上、断絶状態にあり、韓国では北朝鮮が本格的な“孤立戦略”に入ったとの見方も出ている。
北朝鮮の水害被災は死者数百人から3000人とされるが、詳細な状況は明らかではない。世界食糧計画(WFP)は被災者6万人、農地浸水約3万ヘクタールと推定している。
水害を理由にした行事中止の背景には政治的要因も指摘されている。当初、見込まれていた訪朝客がミサイル発射などで激減していることに加え、盧武鉉(ノムヒョン)政権に対する北朝鮮の“揺さぶり”との見方だ。
韓国政府は北朝鮮のミサイル発射でコメ、肥料支援の中断を決断。さらに国連安全保障理事会の対北非難決議も支持したが、これで南北閣僚級会談は決裂し、8月15日の南北離散家族の映像対面も北朝鮮側から一方的に中止された。民間団体を送って対話継続を要請する予定だった「8・15祝典」も流れてしまい、当面、交流再開の目途は立っていない。
現在、南北関係で機能しているのは、北朝鮮に現金収入をもたらす金剛山観光と開城工業団地の民間レベルでの経済交流のみだ。一方、対話中断に焦りを見せているのは、韓国側のほうで、「水害被害の支援が必要」との世論も出ており、北朝鮮の相次ぐ対話拒否は、韓国への“懐柔策”との見方もある。
韓国統一省関係者によると、韓国政府が国際機関などを通じて北朝鮮に打診した水害への支援を北朝鮮側は現在、固辞しており、これまでにないかたくなな姿勢が目立っているという。
こうした南北交流断絶は、6カ国協議への参加拒否や、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)からの脱退示唆など、米国の金融制裁を発端とした国際社会からの孤立外交とも連動している。
高麗大の南成旭・北朝鮮学科教授は「北朝鮮は対北強硬策をとるブッシュ米政権に対抗するためブッシュ大統領の在任中は、孤立政策を続ける可能性もある。北朝鮮の経済規模は約40億ドルにすぎず、孤立政策が可能だ。韓国は当面、静観するだろうが、離散家族などの南北問題を抱えており、数カ月後には(交流再開に向け)対北攻勢を開始するだろう」と分析している。
(08/01 22:51)
Sankei Web 国際 北、孤立戦略で揺さぶりか 韓国との交流相次ぎ中断 (08/01 22:51)
