BDA問題大詰め 米韓首席代表が会談
【ワシントン=有元隆志】米国務省当局者は11日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が近くモンゴルで開かれる国際会議に出席すると語った。マカオの金融機関バンコ・デルタ・アジア(BDA)で凍結されている北朝鮮関連資金の送金問題が決着すれば中国も訪れ、6カ国協議の再開に向けた調整を行うとみられる。
11日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、BDA資金を北朝鮮がロシアの金融機関に保有している口座へ送金することで、米国とロシア両国が合意し、今週中に完了する予定と報じた。
財務省報道官も11日、ロシア側と協議していることを認め、BDA問題の解決に向けた「ロシア政府の意欲に感謝する」と述べた。
同紙によると、約2500万ドル(約30億円)の資金は、BDAからニューヨーク連銀とロシアの中央銀行を通じ、ロシアの極東地域にある極東商業銀行にある北朝鮮口座に振り込まれる。
米政府はBDAが北朝鮮の違法金融活動に関与したとして米金融機関との取引を禁止している。ロシア側は資金を受け取ることで、不利益をこうむらないような保証が必要としているという。
北朝鮮は、送金決定の発表では不十分とし、実際に送金が確認されない限り、非核化に関する議論には応じないとの立場を繰り返してきた。国際金融システムへの復帰を目指す北朝鮮が、この解決策で納得するかは、なお流動的な側面もある。
一方、ヒル次官補は11日、訪米中の韓国首席代表、千英宇・外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長と国務省で会談した。千本部長は記者団に対し、「遅れた時間を取り戻すためBDA後の戦略をいかにするか話し合った」と語った。そのうえで、6カ国協議の再開前に北朝鮮が2月の協議で合意した寧辺の核施設の稼働停止・封印を履行すべきとの考えを強調した。
(2007/06/12 10:25)
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