「留学同」から名簿押収=人脈解明へ-首謀女26日にも逮捕状・2児拉致で警視庁
1973年に失跡した北海道出身で埼玉県上福岡市(現ふじみ野市)の主婦渡辺秀子さん=失跡当時(32)=の2人の子供が北朝鮮に拉致された事件で、警視庁公安部が東京都文京区の朝鮮出版会館に入る「在日本朝鮮留学生同盟中央本部」(留学同)に対する家宅捜索で、多数の名簿を押収していたことが25日、分かった。
公安部はこれを基に、工作員人脈の解明を進め、26日にも国外移送目的略取などの疑いで、拉致を主導したリーダーの女(59)の逮捕状を請求する方針だ。
「コロナ」と呼ばれる工作組織があることも判明。公安部は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)幹部3人に任意聴取の要請書を送付している。
調べによると、貿易会社「ユニバース・トレイディング」は朝鮮総連の元第一副議長が設立した工作組織で、渡辺さんの夫が北朝鮮に渡った後を継いだリーダーの女の人脈で、多くの社員を入社させた。
リーダーと、拉致にかかわった世話役の女(55)はともに留学同出身で、リーダーが工作組織に引き入れた。世話役はリーダーの指示をよく聞いて懇意になり、積極的に活動するようになった。
留学同の学生の多くは朝鮮総連から奨学金を受けており、朝鮮総連からユニバース社入社を勧められた学生もいた。
留学同は工作員の供給源だった疑いがあり、公安部はハングルで書かれた名簿を基に、拉致グループの解明にもつながるとみて調べている。
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