新型ミサイルはムスダンか
アメリカ政府の当局者は、北朝鮮が新たに開発したとみられる射程が最大で5000キロの新型の弾道ミサイルは、4年前からその存在が指摘されてきた「ムスダン」の可能性が高く、その詳しい性能について情報の収集を進めていることを明らかにしました。
アメリカ政府の当局者によりますと、北朝鮮が先月25日に行った朝鮮人民軍の創設75年を記念する軍事パレードで公開されたミサイルの衛星写真を国防総省で分析した結果、射程が最大で4000から5000キロに及ぶ新型とみられる中距離弾道ミサイル10基余りが確認されたということです。また、別のアメリカ政府当局者は、このミサイルは、その形などから、旧ソビエト製の潜水艦発射型の弾道ミサイルSSN6を地上から発射できるよう改良したもので、4年前からその存在が指摘されてきた弾道ミサイル「ムスダン」である可能性が高いということです。「ムスダン」は、北朝鮮が1990年代から開発を進めてきたとされる新型の中距離弾道ミサイルで、これまで射程が3000キロから4000キロとされてきました。アメリカ政府の当局者によりますと、2003年にミサイル本体の姿が確認されているほか、これまでに移動式の発射台も確認されています。発射実験は確認されていませんが、アメリカ政府の当局者は、すでに一部が実戦配備されている可能性もあると指摘しています。今回確認されたミサイルの射程が5000キロとしますと、北朝鮮が開発しているとみられる射程が最大で6000キロのテポドン2号には及ばないものの、日本をはじめアメリカ軍のグアム基地やアメリカの西の端に位置するアリューシャン列島などが射程に入ります。アメリカ政府は、こうした分析結果をすでに日本と韓国に伝えたほか、このミサイルが核弾頭を搭載する性能を備えていないかなど情報の収集と分析を進めているということです。
NHKニュース