【社説】これでも「拉北、北朝鮮脱出」に無関心を続けるか | trycomp2のブログ
ジョージ・ブッシュ米国大統領が脱北者夫婦と幼い娘、日本人拉致被害者(拉北者)の家族に会い、歓迎の意を表しながら激励した。
娘を拉致された日本人の母親は初めて米議会で証言し「世界が心を合わせてすべての拉致被害者が帰って来られるようにしてほしい」と絶叫した。ブッシュ大統領は「北朝鮮が国家として拉致を容認したことは信じられない。北朝鮮の人権状況を改善する」と言った。
拉北、北朝鮮脱出問題が以前とは比べものにならないほど、国際的な話題に急浮上するものとみられ、注目される。北朝鮮人権問題は国連を中心にした国際社会の中核にも台頭してきた。飢え、裁判なき投獄、公開処刑など、北朝鮮政権の自国民への弾圧の実像が赤裸々に現れたからだ。
昨年11月、国連総会が初めて北朝鮮人権決議案を採択したのもこうした背景であった。ここに拉致、偽造紙幣流通まで追加され「北朝鮮政権の犯罪行為をこれ以上座視することはできない」という国際的世論が固まってきている。
しかし韓国政府はこうした動きを「遠い山を眺めるように」しか対応してこなかった。「北朝鮮を刺激すれば南北関係が悪くなる」というのが基本論拠だ。それなら北朝鮮が自分たちをよほど刺激してきた米国とはどうして話し合おうと骨を削るのか。同じ論理で日本にはどうして拉致事実を認めたのか。北朝鮮が日米にはこんなに弱腰になっているのに、これらの国家に比べてはるかにたくさんの支援をしている韓国側には「強く出る」ということが何なのかを知りたい。政府は対北支援と脱北者の受け入れで「やるだけやった」という主張まで聞こえる。
もちろん北朝鮮人権改善に寄与した側面はあるだろう。しかし対北支援の分配透明性確保は極めてわずかといえる。脱北者の受け入れも政府として当然しなければならないことであるだけだ。
むしろ脱北者を大規模で連れて来たと北朝鮮が抗議すると、遺憾を表明して姿勢を低くしたのは韓国政府だった。それなのにまるですごいことでもしたかのように主張することは飛躍しすぎだ。
拉北者問題も北朝鮮側に提起したとはいうが、日本の対応に比べれば恥ずかしいほどではないか。これから人権問題に対して北朝鮮の猛省を促す国内以外の動きはさらに強化されるだろう。特に拉北日本人女性の母親と北朝鮮でこの女性と結婚した韓国人拉致被害者の家族の出会いは決定的な転機になるだろう。
こうした状況が流れても説得力に欠ける論理を「古いレコード」のようにずっと主張し続けるのか問いたい。手遅れになる前に発想の転換をせよ。
Japanese JoongAngIlbo
