大沢孝司さんの兄昭一さん米の集会で訴え | trycomp2のブログ

「特定失踪者救出支援を」
1974年に佐渡島で消息を絶ち、北朝鮮に拉致された疑いのある新潟市の大沢孝司さん(失踪(しっそう)時27歳)の兄昭一さん(70)が22日、米国ワシントンのホワイトハウス前で行われる拉致救出コンサート集会に参加し、「特定失踪者」の救出を訴える。昭一さんは「北朝鮮に反省を促すために、世界中の人から支援を得たい」と意気込んでいる。
昭一さんは、21日に成田空港を出発。米国在住の日本人有志からなる「ワシントンDCらち連絡会」が主催する集会に参加する。北朝鮮の民主化を訴える市民団体は22~30日を「北朝鮮自由週間」と銘打ち、ワシントン市内で北朝鮮への抗議デモなどを行う予定で、集会はその一環だ。
特定失踪者は、政府の認定はないものの、民間の「特定失踪者問題調査会」が北朝鮮による拉致の疑いがあるとした行方不明者で、孝司さんもその1人。
日本からは昭一さんのほか、1984年に消息を絶った甲府市の山本美保さん(当時20歳)の家族が参加する。
集会の冒頭、家族が被害者への手紙を読む。昭一さんはまず「体の弱くなっている96歳のおやじも、孝司が帰るまでがんばると言っている」と呼びかけ、「警察庁も拉致専門部署をつくった。日本の国だってやれるんだぞ。孝司、もう少し我慢しておれ。必ず迎えに行くから」と結ぶつもりだ。突然いなくなった肉親への悲痛な叫びを通じ、「米国民が少しでも共感してくれたら」と思っている。
その後、集会では、北朝鮮に拉致された疑いのある世界各地の約300人の名前を読み上げる。米国では、横田めぐみさんの拉致事件を主題にしたドキュメンタリー映画が二つの映画祭で賞を受けるなど、拉致問題への関心が高まっている。昭一さんは「米国民は、なんで日本は北朝鮮へ奪還しに行かないのか疑問に思っている。世界から注目が集まる中、日本も国家として最低限のことを実行して欲しい」と語気を強める。
昭一さんは集会終了後、米国の人権団体と意見交換したり、めぐみさんの母早紀江さんが拉致について証言する米国議会の公聴会を傍聴したりする。30日に帰国する予定だ。
■大沢孝司さん 当時、県佐渡農地事務所の技官で、旧新穂村の寮に住んでいた。1974年2月24日夜、寮近くの焼き肉店で食事を済ませ、帰宅途中、自動販売機でたばこを買ったのを最後に消息を絶った。特定失踪者問題調査会は2003年9月、大沢さんに対し、「拉致の疑いが濃厚」と一歩踏み込んだ見解を示した。
(2006年4月20日 読売新聞)
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