北朝鮮研究員「拉致は解決した問題」 日本記者団と会見 | trycomp2のブログ
北朝鮮外務省の李炳徳(リ・ビョンドク)研究員は5日、平壌市内のホテルで日本マスコミの記者団と会見した。拉致問題をめぐってこれまでの説明を繰り返し、「拉致は解決した問題だ」と強調した。
李研究員は、04年11月の日朝実務者協議で北朝鮮側が主張した資料や記録を3時間半以上にわたり説明した。ただ、基本的にすべてこれまで日本政府に伝えた内容にとどまった。
北朝鮮は、日本政府が02年10月、拉致被害者の個人情報や拉致状況の詳細などを尋ねた「150項目の質問」などに回答していない。李氏は「私たちが答えたのは千項目以上だ。十分納得のいく説明をしている」と述べた。さらに「死んでいるのに生存を前提に行動している。問題が解決するはずがない」と述べ、日本の対応を批判した。
また平壌市の五峰山(オボンサン)奉仕事業所(火葬場)のキム・ギホ所長は5日、記者団と会見。同所は、金英男さんが「横田めぐみさんの遺体を火葬した」と主張している場所。キム所長は火葬の過程で「別人の骨が混じることはあり得ない」と強調した。めぐみさんの夫とされる金英男さんは、「火葬する過程」で他人の遺骨が混じった可能性を指摘していた。
◇
本社記者を含む日本のマスコミ6社の北朝鮮取材は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の提案を受けて実現した。4日に平壌に入り、8日まで滞在の予定。
◇
北朝鮮外務省の李炳徳研究員と日本メディア記者団との主なやりとりは以下の通り。
(李氏の説明)日本人の拉致調査は、特殊機関内の一部妄動分子が行った。根本的な問題にあまり差異はないと思うが、日付などの食い違いもありうる。
日本側は、はっきり証言すれば「長い年月を経て、はっきりと答えられるのか」といい、「知らない」といえば「不自然だ」という。問題の解決を意図的に拒んでいる。
我々は体制の転覆を狙う米国と戦争、敵対関係にある。日米は同盟関係にあるが、日朝には国家関係も共助もない。こうした中、できる限りの努力や誠意を尽くした。
100余万の朝鮮人を虐殺し、840万の強制連行を行い、20万の慰安婦をつくったことに、日本側は謝罪せず、拉致問題にかみ付こうとしている。
――「誠意を尽くした」というが、本物ではない遺骨がなぜ日本側に渡ったのか。
(横田めぐみさんの夫とされる韓国の拉致被害者、金英男さんと同一人物と見られる)キム・チョルジュン氏が直接渡したもの(遺骨)が、いかに日本に渡り、他人の骨として公表されたのか、疑問だ。キム・チョルジュン氏も、「妻の遺骨が偽物なら返してほしい」といっている。日本はこの要求に応じていない。
――今回の説明は、04年11月に日本政府の調査団に説明したものばかりか。
日本政府代表団と我々が行ったやりとりを説明したもので、それ以上、わかったことはない。日本政府の主張は、生存を前提にしたものだ。
――遺骨がなければ、日本人は死亡したと納得できない。一つも遺骨が出てきていないではないか。
その主張は一部理解できるが、遺憾ながら、洪水や土砂崩れで遺骨はなかった。死亡を証明できる証人はおり、天気なども説明した。
――日本の被害者家族に直接説明する気はないのか。
拉致事件で被害を受けたのは遺族だ。我々も遺憾に思うし、同情の気持ちを持っている。被害者は心傷を癒やして、共和国で肉親に会ったり、暮らしの状況を証人に聞いたりして、悲しみを乗り越えていけるよう願っている。
――北朝鮮は拉致についてこれ以上調査する意思はないのか。
再調査を通じて明らかな結果が出ている。これは解決した問題だ。日本政府には50時間以上にわたって説明し、証人16人にも会わせた。北朝鮮側が難題を克服し、誠意を込めて話したことを伝えたかった。
日本政府は、私たちが何を答えても、疑わしい、手持ちの情報と違う、という。全員生存という前提で進めるとしているが、日本側の疑問には根拠がない。
asahi.com:北朝鮮研究員「拉致は解決した問題」 日本記者団と会見?-?社会
