早紀江さんらワシントン入り 米国、高い関心 人権蹂躙訴え | trycomp2のブログ

早紀江さんらワシントン入り 米国、高い関心 人権蹂躙訴え

 【ワシントン=中村将】米下院公聴会で北朝鮮による拉致問題を証言するため、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(70)ら家族会メンバーと支援組織、救う会メンバーら一行がワシントン入りした。被害者救出のため家族会が今年の活動方針の一つに掲げた国際社会へのアピールの一環だ。米政府高官はこれまで、「拉致はテロ」との認識を示してきたが、今回はこれに加え、「拉致は人権蹂躙(じゅうりん)の最たるもの」との観点で北朝鮮の非道を訴える。

 米政府は民主党政権時代から拉致問題に高い関心を示してきた。クリントン前大統領は在任時の平成十一年五月、日米首脳会談後の記者会見で、「日本はこの(拉致)問題が解決するまで、追及し続けなければいけない。彼らがどこで生きているのか。どんな生活をしているのかを見届けなくてはいけない」と述べた。北朝鮮が「拉致はでっちあげ」と繰り返していた時代の発言だ。

 あれから七年。「何もわからないのが一番いやなんです。どこにいるのか、何をしているのか」。訪米直前の早紀江さんの言葉は、クリントン発言と重なる。北朝鮮の不誠実な対応は変わらず、早紀江さんの言葉は拉致問題が解決には程遠いことを示している。

 金正日総書記が拉致を認め謝罪した翌年の十五年三月に家族会が訪米した際、アーミテージ国務副長官(当時)が国務省で出迎え、「あなたがたの活動は、われわれのテロとの戦いとまったく矛盾しない。北朝鮮をテロ支援国家に指定している理由に日本人拉致問題も含まれる」と明言した。

 今年三月にはシーファー駐日大使が新潟市のめぐみさん拉致現場を訪れ、「拉致は文明社会に反する行為で、不正義がそのままになることは許されない」と語り、ブッシュ大統領に伝えることを約束。ブッシュ大統領も「われわれは北朝鮮による拉致問題について懸念を共有している」と話した。

 こうした“追い風”の中、早紀江さんは下院公聴会で北朝鮮の人権問題に絡め、拉致問題を訴える。拉致問題を人権侵害の顕著な事例に加えることで、米世論にもアピールする意向だ。

 早紀江さんは「子供たちがこんなにひどい目に遭っているという思いに加え、最近は拉致被害が北朝鮮の人権問題の中核になっていると感じています。日本だけの問題ではなく、世界中の問題だということを米議会に理解していただきたい」と話している。

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Sankei Web 産経朝刊 早紀江さんらワシントン入り 米国、高い関心 人権蹂躙訴え(04/25 05:00)