拉致解決に期待と懸念 | trycomp2のブログ
官房副長官時代から拉致問題の解決に尽力してきた、安倍晋三氏が官房長官に就任した今回の組閣。拉致被害者家族らの間からは、北朝鮮との交渉が停滞している現状を打破する「大きな力になる」と期待の声が上がった。一方で、問題長期化の焦燥感から「安倍さんが総理ならまだしも小泉政権ではだめだ」との言葉も聞かれた。期待とあきらめ。今後一年の外交政策を牽引(けんいん)する組閣人事を家族らは複雑な思いで受け止めた。
横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父で「家族会」代表の横田滋さん(72)は、安倍官房長官誕生に「これまで、拉致問題解決に一生懸命に取り組んでこられた。官房長官といえば総理大臣と一体となって政策を推進する立場。拉致問題解決に向けた大きな力が加わった」と、歓迎した。
増元るみ子さん=同(24)=の弟で「家族会」事務局長の照明さん(50)も「(経済制裁に)消極的だった政府に安倍さんが入ったことは非常に意味が大きい」と評価。麻生太郎外相についても「拉致問題に言及されたのを聞いた記憶がないが、しっかりした見識を持って交渉にあたっていただけると思う」と期待した。
しかし照明さんは「法相の杉浦正健氏は、何度か面会したが、(拉致被害者らの)人命を救出するんだ、という意識が薄い印象を持った。なぜ、法相なのか」と話すなど組閣全体には懸念も示した。
また、田口八重子さん=同(22)=の兄で「家族会」副代表の飯塚繁雄さん(67)は「小泉政権が続く限り、政府の姿勢は前向きになることはない」と断言。安倍官房長官の誕生にも「将来、安倍さんが総理になれば、期待が持てないこともないが、対北朝鮮政策の即効性のある転換は望めない」と指摘した。
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【問】「対北朝鮮制裁の早期発動について賛成か反対か。発動は北朝鮮がいつ、どのような対応に出た場合にすべきか」
■杉浦正健・法相「現在対話をしている段階で、経済制裁は、まだ機は熟していないと思っている。対話で解決すべきだ」
■麻生太郎・外相「拉致を国家元首が認め、核爆弾等を持つ意欲を隠さない国が隣にある事態は絶対に無視、看過できない。その意味で、対話と圧力という話が出るのは当然だが、いつどうやるかを、今は答える思慮をもたない」
■北側一雄・国交相「近々日朝の協議、6者協議も開かれる。今は、交渉の中で拉致問題の解決に全力を尽くしたい」
■額賀福志郎・防衛庁長官「6カ国協議など話し合いの中で関係の国々が人道的問題や、核開発をさせないことなどに、合意点を見いだすことが大事」
■二階俊博・経産相「制裁発動には、効果を上げられる面と、せっかくの交渉が暗礁に乗りあげる両面があり、慎重に見極めたい」
■小坂憲次・文科相「圧力と対話と、両方が常に必要だ。今日の状況を適切にふまえて対処していきたい」(11/01)
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