【社説】北朝鮮に手玉に取られる南北経済協力 | trycomp2のブログ

【社説】北朝鮮に手玉に取られる南北経済協力

 北朝鮮側は昨年、政府が白頭山観光道路および滑走路の舗装のため、南北経済協力基金で提供したピッチ(アスファルトの一種)8000トン(50億ウォン)のうち、「滑走路の舗装に使った3000トン(20億ウォン)の工事がうまくいかなかった」とし、「滑走路の再舗装と道路の追加舗装のためピッチ 800トンを追加で提供してほしい」と要請した。

 政府は北朝鮮のこうした要求を受け入れることで合意したと明らかにした。また北朝鮮側は、交渉の過程で白頭山観光事業のパートナーの現代峨山(ヒョンデアサン)の人事問題に強い不満を示し、「現代峨山とは、金剛山観光事業以外に他の事業を一緒にしない」という従来の主張を繰り返したことが分かった。

 北朝鮮が昨年、「白頭山観光道路を建設するので50億ウォンの資材を支援してほしい」と要請し、韓国がこれを支援したことは、百歩譲って南北経済協力の観点から理解できるとしよう。今回の「われわれが工事に失敗して20億ウォン相当を無駄遣いしたので、再び支援してほしい。これをきっかけに他の道路も建設するので、ついでに50億ウォン送ってほしい」という北朝鮮の要求は、誰の目にもビジネス交渉の会話には見えない。

 一度弱みにつけこまれると最後まで食い物にされる、組織暴力団との取引を思わせる。こうした北朝鮮の要求を一方的に受け入れたうえで、政府は「南北間の合意」と発表した。「合意」という単語の意味が「手玉に取られる」だと解釈しているようだ。

 北朝鮮は50億ウォンの追加の支援を取り付けたうえで、「現代という事業パートナーが気にいらないので交替してほしい」と要求した。政府は、「白頭山事業は、現代と進めることで合意したので、覆すことはできない」と主張しているが、いったい北朝鮮に合意を守らせる手だてがあるのだろうか。このままでは、また「最後まで手玉に取られる」という意味を持つ変な「合意」に至るかもしれない。

 このような南北経済協力は、北朝鮮を国際社会に導くどころか、かえって北朝鮮の改革と開放を妨害するだけだ。南北間の経済協力の過程を見守っていた外国企業も、「北朝鮮とのビジネスはまだまだ先の話」と確信したことだろう。

朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)