<北朝鮮支援>米、「初期段階措置」履行なら200万ドル
【ワシントン笠原敏彦】北朝鮮が6カ国協議の2月合意に基づき核施設の稼働停止・封印など「初期段階措置」を履行した場合、米政府は見返りとして200万ドル(約2億4000万円)相当の緊急人道支援を行う方針であることが18日、分かった。複数の米政府当局者らが毎日新聞に語った。6カ国協議が今後前進した場合、積極的な支援に転じた米国と拉致問題の進展がない限り支援に参加しない方針の日本との溝は一層鮮明になりそうだ。
2月合意では、北朝鮮の初期段階措置の履行に対し他の5カ国が重油5万トン相当の支援を行うと規定。この5万トンは韓国が単独で支援することが決まっており、米国の支援は合意の枠外の追加的な支援となる。米政府は北朝鮮の病院などに小型発電機を贈ることを検討していると表明していたが、具体的な支援規模が明らかになるのは初めて。
米政府当局者によると、米国は当初、重油5万トン相当の支援の一部として人道援助を行う考えだった。しかし「韓国は米国がこれほど迅速に支援に乗り出せるとは思わず、早々と単独支援を決めてしまった」(同当局者)ため、合意の枠外で独自に支援を行うことになった。
計画の検討にかかわった元米政府高官は「韓国だけでなく米国も初期段階で支援を行うのは、米国の2月合意への関与を示すことが目的だ」と説明する。米国には支援により北朝鮮に核放棄への取り組み強化を促したい思惑がある。
米国は3月の6カ国協議の経済・エネルギー支援作業部会で「非政府組織(NGO)を通じて北朝鮮の病院などに小型発電機を贈ることを検討している」と表明した。発電機が支援の検討対象になったのは、米世論の抵抗が少ない人道支援の名目で事実上「エネルギー支援」に参加する狙いがあったとみられる。なお、具体的な支援内容は正式にはまだ決まっていないという。
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