拉致被害者家族会 副代表に有本さん
北朝鮮による拉致被害者家族会が二十四日、東京都内で臨時総会を開き、横田滋さん(75)の後任の新代表に、副代表の飯塚繁雄さん(69)=埼玉県上尾市=を選出。横田さんは健康上の理由で代表を退く意向を示していた。副代表には神戸出身の有本恵子さん=拉致当時(23)=の父有本明弘さん(79)=神戸市長田区=と、福井県小浜市の地村(旧姓浜本)富貴恵さん(52)の兄浜本七郎さん(56)=川崎市=が選ばれた。
総会後の記者会見で、飯塚さんは「前代表のまねはとてもできないが、私たちにはもう時間がないとの思いで突き進み、一、二年で被害者全員が帰ってくるようにしたい」と語り、横田さんは「肩の荷を下ろしてホッとしている」と述べた。
飯塚さんは埼玉県川口市出身の田口八重子さん=一九七八年失跡、当時(22)=の兄。二〇〇二年九月から活動に加わり、副代表として横田さんを支えてきた。
有本明弘さんは「先月で退職し、時間ができた。年は取っているが、新代表をしっかり支えていきたい」とあいさつ。「政治家を説得し、もっと拉致問題にかかわってもらう。それしかない」と短い言葉に決意を込めた。妻の嘉代子さん(81)は「家族会ができる前にも九年間活動している。それだけに思いは強いでしょう」と話した。
横田さんは九七年三月の家族会結成以来、十年以上にわたり代表を務め、横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父親として救出運動の象徴的な存在でもあった。
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