北朝鮮での写真に拉致被害者男性か | trycomp2のブログ

北朝鮮での写真に拉致被害者男性か

 この春に北朝鮮で撮影された集合写真に、日本人とみられる人物が写っています。この人物、88年に行方がわからなくなった米子市出身の男性の拉致被害者ではないかという可能性が浮かび上がり、政府も慎重に調査を始めました。
 平壌市内の高級ホテル。高麗ホテルのロビーで今年3月15日に撮影された1枚の写真。2人の日本人と4人の北朝鮮側関係者がおさまったこの写真は、日本に持ち帰られ、日朝友好団体の関係者の目に触れることになります。

 88年8月2日に境港の漁港から漁に出たまま行方不明になった矢倉富康さん。1週間後に見つかった漁船に富康さんの姿はなく、左舷前方には他の船と衝突したような跡と青い塗料がついていました。

 富康さんは漁師を始める前、33歳まで金属加工のスペシャリストとして専門会社に勤務し、軍事転用可能な精密工作機械や金属製品を大量生産する際に不可欠な金型の製造などを行っていました。

 特定失踪者問題調査会は、矢倉さんが優秀な技術者であること、失踪の状況が極めて不自然であること、失踪場所が拉致被害者の松本京子さんと同じ米子であることなどから、今年6月6日、矢倉さんが北朝鮮に拉致された可能性が極めて高いと発表しました。

 このときに公開された富康さんの36歳当時の写真と、今年3月に平壌で撮影された写真の人物の特徴が極めて似ていることが明らかになりました。

 「耳の特徴、観察できる範囲においては特徴的なところがあって、それについても非常によく合っている。個人的な意見としては、同一人物と考えて差しつかえない」(東京歯科大 橋本正次 教授)

 橋本教授によりますと、このほか、まゆ毛やあご、鼻、身長、体形、指の間接など、抽出できるあらゆる特徴が一致するということです。

 写真を見た父親の矢倉三夫さんは、20年前の息子から55歳になった今の息子を類推するのは難しいとしながらも、よく似ている部分がかなりあると言います。

 「とにかくここ(のど)は富康と一緒。これはハッキリと親の口から言える。日本人である以上、日本政府としては『この人を帰してほしい』と当然言うべきです」(矢倉三夫さん)

 政府は一連の情報に重大な関心を寄せていて、この写真を精密に分析するとともに、矢倉さんとの関連を慎重に調べています。

 「矢倉さんを含めて、特定失踪者についても調査をしています」(安倍首相)
(09日17:53)