テポドン発射準備、日米長期戦視野 恫喝に対抗、MD網加速 | trycomp2のブログ

テポドン発射準備、日米長期戦視野 恫喝に対抗、MD網加速

 北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備について、厳重な警戒を敷いている日米両政府は、長期戦を視野に入れ始めた。米政府は、発射準備という北朝鮮の「恫喝(どうかつ)カード」を無効にするため、本土防衛の“最前線”になる日本周辺でミサイル防衛(MD)網配備を加速させている。

 日米両政府は緊張がピークに達してから1週間が経った25日現在も、警戒レベルを維持している。弾道ミサイルを追尾するため、海上自衛隊のイージス艦2隻に加え、今月下旬からは新たに米海軍のイージス艦2隻も日本周辺に展開した。

 上空では、北朝鮮がテポドン2号に液体燃料を注入したか否かを確認するため、信号情報などを集める米軍の電子偵察機RC135S(コブラボール)や航空自衛隊の電子測定機YS11Eなどが監視を続けている。

 しかし、こうした監視飛行を継続する要員の負担も大きい。実際、平成10年にテポドン1号が発射されたときは、YS11Eが整備中で飛行できなかった。このため、最も発射の危険性が高いと懸念された今月18日前後に比べ、一部の機種について飛行頻度を若干減らしている。日米防衛当局は長期戦を視野に入れた対応に移行するとともに、効率的な警戒態勢の構築に全力を挙げている。

 米本土が射程内に入るテポドン2号の発射準備を受け、米軍による日本周辺でのMD網構築は前倒しが確定した。「本土防衛のスキを埋めるため、米政府はあらゆる手段を講じる構えで、ノドン(中距離弾道ミサイル)に対する日本の抑止力向上にもつながる」(政府筋)措置だ。

 陸軍の地上移動式のXバンドレーダーは当初は8月ごろの配備を予定していたが、今月23日、空自車力分屯基地(青森県)に搬入を終え、26日にも試験運用に入る。同レーダーは探知距離が長く遠方監視に優れており、イージス艦のレーダーを補完することで監視能力は飛躍的に向上する。

 地上から弾道ミサイルを迎撃するパトリオット(PAC3)も年内配備で調整が進み、第一弾の配備先は嘉手納基地(沖縄県)となる。22日にハワイ沖での迎撃実験に成功した海軍のイージス艦「シャイロ」も8月、海上からスタンダードミサイル(SM3)による迎撃が可能な艦艇として横須賀基地(神奈川県)に初めて配備される。

(06/26 01:42)
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