北、モンゴルに労働者を大量派遣へ 1000人越す可能性も
【ウランバートル=名村隆寛】北朝鮮が来年からモンゴルに大規模な労働者を派遣することが分かった。ウランバートルの外交関係者が8日、明らかにした。両国政府間ではすでに基本的な協定が出来上がっており、経済制裁などで依然、苦境にある北朝鮮にとって、正式な労働者の受け入れは外貨獲得の格好の機会となりそうだ。
同関係者によると、モンゴル政府は来年から道路や建築現場などに北朝鮮の労働者を「労働力として正式に招待」するという。労働者の派遣現場や人数については今後、モンゴル側の需要に応じて年内に決めるが、状況に応じて段階的に増やす方針で、将来的には1000人を超す可能性は十分にある。
モンゴルは近年、経済成長が著しく、2005年の国内総生産(GDP)成長率は6.2%(04年は10.7%)。こうした中、道路などインフラ(社会基盤)整備が急がれており、首都ウランバートルなどでは建築ラッシュが起きている。その一方で、労働者が極端に不足している。
一方、北朝鮮にとっては外貨獲得のチャンスであり、労働者の派遣・受け入れは「朝蒙双方のニーズが一致したため」(同関係者)という。7月には北朝鮮から金永南最高人民会議常任委員長がモンゴルを公式訪問しており、その際に合意がなされた可能性がある。
ウランバートルでは外国資本のマンション建設現場ですでに少数の北朝鮮労働者が出稼ぎ労働している。米国務省は昨年6月、「モンゴルで最大200人の労働者が自由に契約を解除できない状態で働かされている」との報告書を発表し、その強制性を指摘した。来年始まる正規の労働者派遣は北朝鮮政府のお墨付きであり、強制性は否定できそうにない。
(2007/09/08 22:03)
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