詳細の議論で難航も 核無能力化、費用や期間が課題に
【北京=城内康伸】北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議が二十七日に開幕した。核施設の「無能力化」など「次の段階」措置の具体化を図る今回の協議は「本格的な非核化プロセスの進展を占う重要な協議」(六カ国協議筋)だ。しかし、課題は山積しており、三十日までの限られた日程で詳細を詰める作業は相当な困難が予想される。
米国と北朝鮮は今月初めに行った「米朝国交正常化」作業部会で、次の段階に当たる無能力化とすべての核計画の申告を年内に完了させることで合意した。
しかし、無能力化に関し、米朝の間には、再稼働までに要する期間をめぐる対立点が残る。だれが無能力化の作業を行い、資金をどのように負担するのかなどの議論はこれからだ。
申告の焦点は、濃縮ウランによる核開発疑惑と核開発原料となるプルトニウム保有量。米国は第二次核危機を招来した原因である同疑惑を徹底究明する方針。
一方、北朝鮮の金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官は「急いで行うものではない」と先送りの構え。また、プルトニウムの保有量を北朝鮮が過少に申告する可能性も排除できない。
北朝鮮は非核化措置に対する見返りに重点を置く。北朝鮮に提供する重油百万トン相当の経済・エネルギー支援は韓国、中国が実施。米国、ロシアも提供を表明した。時間の経過とともに、拉致問題の進展を提供の前提にする日本への風当たりが強まる可能性もある。
北朝鮮は、米国によるテロ支援国家指定の解除など「敵視政策」解消のプロセスを早急に具体化するよう求めるのは必至だ。
韓国外交通商省の千英宇(チョン・ヨンウ)朝鮮半島平和交渉本部長は次の段階措置に関し「当事国間の利害がはっきりと対立しており、従来よりもずっと難しい」と交渉の難航を予想する。
中日新聞:詳細の議論で難航も 核無能力化、費用や期間が課題に:北朝鮮問題(CHUNICHI Web)