非核化へ対話姿勢を強調 北朝鮮への米親書
【ワシントン=立尾良二】ペリーノ米大統領報道官は6日、ブッシュ大統領が北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記に初めて送った親書について「あなたはすべての核計画を申告する約束で合意した。申告とはすべての核施設、核物質、核計画を含む」と記し、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で合意した年末までのすべての核計画の申告を強く促す内容であることを明かした。
同報道官によると、大統領は親書で「われわれは重大な時期にある」と述べ、ウラン濃縮計画や活動、核拡散問題についても明らかにするよう求めている。金総書記に「親愛なる国防委員長」と呼びかけ、「独裁者」や「悪の枢軸」などと評して敵視した時と違い、朝鮮半島の非核化に向けて対話姿勢を示している。
ブッシュ大統領は、1日付でほかの6カ国協議参加国にも親書を送った。ペリーノ報道官は「北朝鮮に送った親書とは内容が少し違う」と述べた。AP通信は6日、親書は、北朝鮮が製造した兵器段階の核物質の正確な量、核弾頭の数、核物質や技術を他国へ渡したかどうかの3点を解決する必要性に言及していると報じた。
ただ、ブッシュ政権内には、年内にすべての核計画を申告することは難しいとの見方が広がっている。ある政府高官は「不完全な申告を12月31日までにするより、数週間遅れても完全な申告をする方がよい」と指摘。ライス国務長官も6日、訪問先のブリュッセルで記者団に「(申告が)12月31日かどうかは大して気にしない。すでに軌道に乗っている」と述べ、申告期限に柔軟性を示した。
中日新聞:非核化へ対話姿勢を強調 北朝鮮への米親書:北朝鮮問題(CHUNICHI Web)